今回のお題目
トメウおじいのLet’s徘徊 in Caimari ~オリーブ祭り~後編
さて、お昼まではまだ時間があるので、もう少し徘徊してみましょう。
あ、またジョアンおじいに会った。
もうすぐ冬ですね 日本が冬のとき、マヨルカも冬です
現在ではマヨルカでも、クリスマスにはポインセチアを飾る家が多いです。
キリストの血の赤、永遠の命の象徴の緑がクリスマスカラーになっていますね。
それに、花や苞(ほう)の形がベツレヘムの星みたいだから、クリスマス定番の花になったらしいですぞ。
マヨルカ伝統のクリスマスは、ツリーやサンタクロースはありません!
クリスマスの模様は、実況マヨルカクリスマス(仮)にて。(本当か?)
ベツレヘムの星って何よ
キリストさんが生まれたとき、東の国で誰も見たことのない星が西の空に現れた。
そこで東方の三賢者は、ユダヤ人の王が生まれたことを知る。
3人はその星を目指して旅に出て、ヘロデ王と色々ありつつ、キリストさんを発見。礼拝・贈り物をして家に帰って行ったとさ。(確実に大事なところ抜けてるよね)
そのキリストさんの誕生を知らせ、道案内をしたのがベツレヘムの星。
クリスマスツリーのてっぺんに付ける星は、このベツレヘムの星をイメージしたものなのです。じゃんじゃん。
じゃ、三賢者って何よ!占星術の学者らしいですよ。【マタイによる福音書】
この東方の三賢者、スペインのクリスマスでは重要なポジションをしめているので、後日詳しくお伝えできればと!!
ヤギ!!の毛皮ですね。ラグとして使うんです?
きのこが沢山!マヨルカで、常時スーパーに並んでいるきのこは、マッシュルームくらいです。
椎茸もたまに見かけますが。(スペイン語で椎茸はシイタケでーす)
秋になると、色々な種類のきのこがスーパーにも並びます。
タラの塩漬け。保存食です。物凄く塩がきいています。
塩抜きしてから料理します。
このサクサクカリカリは、Neules de nadal(ネウレス デ ナダル)クリスマスシーズンに食べるお菓子です。
チョコレートがコーティングしてあるものもあり、ヤマザキビスケットのピコラよりも生地が薄く、ちょっとぶつけただけでも破壊が免れないデリケートなやつです。
アートなゾーン
石の作品ですね。
残念ながら、我が家にはそんなおしゃれなものを置く空間さえない。子供がいると、家中がっちゃがちゃにされますね。(言い訳)
マヨルカの伝統的な玄関をモチーフにしたアートです。
いいなぁとは思いますが、如何せん家にはそういったスペースは・・・以下同文。
ブリキでできたニワトリです。ニワトリ、後ろ!!猫!!
教会の跡か何かでしょうか。アートを展示するスペースになっています。
かわいらしお店です。どうやら今日は閉店ガラガラ。
なんかベスパがずらーっと並んでたので、撮ってみました。ベスパ祭り。

待ってました!いよいよ塩漬けオリーブ実演
そろそろお昼をまわったので、実演会場へ向かってみましょう。

広場に、塩漬けオリーブ実演会場がありました。
オリーブの木に伝統的なはしごがかかっています。
テーブルには瓶とボール、レモンの枝などが用意されています。
テーブルにはオリーブの実が沢山。青い実が若く、黒くなると熟して甘みがでます。
これはオリーブの実を分別する器具です。大きい実、小さい実が振り分けられます。
子供、働いております。
こちらでも子供ががんがん働いております。
木槌でオリーブの実をたたいて潰します。塩漬けオリーブにも沢山の種類があるのですが、実をたたいて潰してから漬ける種類もあります。
潰してから漬けるタイプのものをマヨルカでは、Olives trencades(ウリバス タランキャダス)と言います。
オリーブの実は酸化しやすいので、金槌は使えませぬ。
さて、本日の主役はこのお二人。あ、名前聞くの忘れた。
民族衣装で、実演してくれまーす。実演前にビール飲んでましたー。
まずは、サイズをそろえます。息子も手伝います。
嫁、オリーブを青と黒に分けます。
おとん「終わるまで飯なしやでー。」
おかん「かなわんわー。そない持ってこんといて。」
夫婦漫才はじまります。
ピンクのスカーフは嫁のおかんです。家族総出で作業です。
瓶に黒いオリーブとレモンの葉を詰めていきます。すんごい臭い実garrova(ギョラバ)も入れました。
ボールには塩が入れてあり、水を注いで卵を浮かせ、塩分濃度を調整します。(卵が浮くとOK)
瓶に塩水を張ったあと、オリーブオイルを注いで表面にふたをします。2~3ヶ月で完成です。
メモ
garrova(algarroba)
和訳はイナゴマメだそうです。臭いです。
ミネラル、エネルギーが豊富な健康食品らしいです。臭いです。
薬としても使用され、家畜のえさなどにも使われます。臭いです。
あ、これ別の容器だ・・・
実演の模様は、後日Youtubeにアップします。編集急げ!

マヨルカオリーブ祭、今回のお土産
お土産はもちろん、ジョアンおじいのところのオリーブオイルと、塩漬けオリーブの実。
このオリーブオイルは、出来立てほやほやでフルーティー。
おじい一族が丹精込めて育てた、若いオリーブを使用しております。香りは青りんごや若いトマトの実のようでいて、そうでない。はぁ?
田中、家に帰って早速バゲットを焼いて、どっぷりかけていただきました。そりゃうまいこと。
田中のオススメは、いいオリーブオイルは生で!!
塩気の少しきいたパンが、一番味がわかりやすく感じられると、私は思いますが、素人意見ですのでスルーしてください。
バゲットは、生地に油分を使わず、塩気も程よいので、オリーブオイルと相性抜群だと思います。
マヨルカのパンは塩気がないので、オリーブオイルのみで食べるときは、田中は塩を振ります。(オイルのみって・・・)
焼きたてのパンにオリーブオイルをぶっかけて、パンをくわえて、鼻で息してみてください。そりゃすごいですよ。(見た目が)
瓶はラベルを貼らずに、直接印字してあるところが、またいい雰囲気を出していますね。
こんな瓶がキッチンにあると、料理上手に見えること間違いなし!(ぶっかけて食べるだけなのに)
塩漬けはフェンネルがアクセントになっていて、少しほろ苦い中にもジューシーな甘さがあります。
実は、オリーブオイル買ったら、塩漬けはジョアンおじいがプレゼントしてくれました。
ありがとう。おじい。

あんたちゃうわ。
帰ろうとすると、今度はセバスティアが塩漬けをプレゼントしてくれそうになり、さすがに遠慮しました(笑)
なんて人たちなんだ・・・・
日本でも販売しているそうなので、探してみてください。
今度、どこで売ってるか聞いてきます。(ジョアンじいもセバスティアも知らないって)
Solivellas公式サイト 公式サイトでジョアンおじいを探せ!!
カイマリまでどうやって行くの?
カイマリまでは、Tibバスが出ています。300番ラインの330・332番がカイマリに止まります。
車で行く場合、フィラなど人が多く集まっているときは、カイマリに入ってすぐのレストラン前に大きな駐車場がありますので、そこを利用してください。
昼過ぎると、駐車スペースが埋まってしまい、かなり遠く(Selva)から歩くか、駐車場が空くまで長時間待つことになります。
フィラは午前中に行くのがオススメです!

いかがでしたでしょうか?今回のLet’s徘徊 オリーブ祭り in Caimari。
海外からの観光客向け催しではなく、典型的なマヨルカのお祭りのにおいがしました。
マヨルカでのオリーブの歴史はかなり古いようです。
ローマ人がマヨルカにオリーブを持ち込み、13世紀にはオリーブを栽培していた記録が残っています。
19世紀にはマヨルカからの輸出品の90%をオリーブが占めていたほど、島の主要な産物でした。現在でもワインと並び、多く生産されています。
おっとぉ。まじめにしめそうになった。あっぶねー。

では、次回をお楽しみに!!してくれたら嬉しい。
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