スペインで揚げ菓子と言えば、チュロス。
なんですが、ここマヨルカで食べられるブニョルスは、個人的にはチュロスより好き。
ジャガイモの甘さとカリカリ感がたまらない、ドーナツタイプの伝統菓子です。
マヨルカ伝統料理 File.1:ブニョルス (Bunyols:Buñuelos de patata mallorquines)
3分でできる料理って、そもそもあるのか?
あったらぜひとも教えていただきたい!切に願います!!(主婦の叫び)
料理って、簡単で美味しく、健康にも良くって、後片付けも楽。何なら誰か作って、更に片付けてよ!!「あ~ん。」とかはいらん!自分で食べる!!と言うのが本音ですよねー。
たまに旦那をおだててキッチンに立たせてみたら、
「あの、あれ、こうやってつかむやつ、どこ?」「あ、それ、トングな。」
「あ、あの、あれ、こうやってつかむやつ、どこ?」「鍋つかみな。」
やっと座ってお茶でも飲もうとしたら、
「あれ?あぁ・・・・・ま、いっか。」「??!!!」
「うわっ。あつっ!!あれ?・・・・できた!?」
やっとできたかと思ってキッチンに行くと、シンクは何に使った?っていう皿やらどんぶりやらがあふれ、コンロは野生動物たちが通った?ってくらい滅茶苦茶。
家に帰り着くまでが遠足と同義語、後片付けまでが料理!!美味しいけど!!ありがとう!!
で、マヨルカ伝統ブニョルスって何よ?
あれ、またやっちまった。本題忘れて日々のストレスを書きなぐってしまった。
さ、と言うことで、今日の3分じゃできないマヨルカ料理は、ブニョルスです。
所謂、ドーナツ。おっとぉ。ドーナツって言ってしまうと、伝統料理っぽくないので、やっぱり却下でお願いします。
ブニョルスって、色々な種類があるらしいのですが、マヨルカ伝統のブニョルスは、ジャガイモで作ります。
これも、色んなおばあによって、入れるものや味が違うんですが、限りなくシンプルなタイプのものをご紹介します。
え?何で?って?
10月21日は、「Les Verges(レス ヴェルジェス)」訳すと「聖処女の日」です。
その日には、ブニョルスというお菓子を作って食べるんですけど、まぁ油っこいこと。かなり美味しいんですけども、油の吸収具合が半端ないですね。
マヨルカ名物ブニョルス レシピ
さ、ではレシピです。
材料死ぬほど食べられる量(できれば半量でお願いします。じゃ、半量で書けや)
・薄力粉 400g
・皮をつけたまま茹でたじゃがいも 750g
(さつまいもを加える場合は、さつまいも300g、じゃがいも450g)
・砂糖 大さじ3杯
・生イースト 25g (ドライイーストだと10gくらい)
・じゃがいもを茹でた水 1カップ前後
1.茹でたジャガイモの皮を剥いて、熱いうちに潰します。(素手は熱いです。文明の利器を使用してください)
2.潰したじゃがいもに薄力粉を混ぜます。(おばあは全て素手でやります)
3.ぬるま湯にイーストを溶かしておいて、そこに2と砂糖を混ぜます。(おばあはブレスレットつけたまま、お構いなしで混ぜます)
粉は強力粉や。家のが一番やな。
4.1~2時間、常温で放置して、少し発酵させます。
こんな感じで、手で掴むとべっちょべちょの状態のものを揚げていきます。
生地を掴む前に、水で手を濡らしておきます。
5.油の中に生地を入れるときに、親指を使って穴を開けます。(開かなくても平気です。それオッケーか?)
6.中火できつね色になるまで、ひっくり返しながら揚げます。(くっついたらハサミで切ります。マジで)
こっちは箸がないので、そこらへんに落ちている棒を使って揚げたりしています(笑)
砂糖や蜂蜜をつけて、召し上がれ!!
ホットチョコレートに浸けて食べるのもアリだそうです。
甘さの大洪水か!!胸焼けするわ!!美味しいけど。
卵入りのレシピだと、ふんわりするので田中は卵なしカリカリレシピが好きさ!
砂糖入りレシピは、日本の標準的甘さ感覚を持つ田中だと、そのまま食べてちょうどいい美味しさです。
生地に砂糖を入れなくても美味しいですよ。何も付けなくても、じゃがいもの美味しさが引き立ってOK。
作り方はこちらの動画でどうぞ。
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Les Verges うんちく
もともとは、10月20日の夜、男の子が好きな女の子の家の前で歌を歌うという、愛の告白のお祭り。
女の子が起きていたら、1輪の花を渡す
女の子が起きていない場合は、玄関に竹みたいな棒を立てかけて帰る
21日に女の子が歌のお礼にブニョルスを振舞う
という、何とも素朴なお祭りだそうです。
現在では、見てのとおり、おばあがブニョルスをガンガン揚げて、家族や友人でガンガン食べる感じ?家の村だけ?
簡単で美味しく、体にも良くて片付けも楽!美味しいしか合ってないけど・・・・3つが限界だけど・・・・
と言うわけで、手と口の周りをベッタベタにしながら食べてください!