どうも。田中です。
今年のクリスマスは、義兄の家にお呼ばれした田中です。クリスマスランチ、作らなくて助かったわー。(いや、あんたの日常はいいから)
今回のメニューは、アロス・ブルットとポルセヤ。マヨルカのガッチガチ伝統料理で、クリスマスを祝いました。
マヨルカ伝統料理 File.2 アロス・ブルット(Arrós brut)
アロス・ブルットは直訳すると「汚れた米」でございます。
言うて見れば、マヨルカの「おじや」なんですけども、冬の風物詩「マタンサス(豚のとさつ)」の時に、よく作られる料理です。
各家庭によって、材料は様々なんですけども、骨付き肉・トマト・米は必須でございまして、それ以外は適当にぶち込んでいただければ完成します。(ごめんなさい。嘘です。ちゃんとします。)
と言うことで、レシピです。
マヨルカ名物 アロス・ブルット レシピ
材料 4人前程度
・豚の骨付き肉 200g
・鶏肉、うさぎ、小鳥などあれば 200g
・ソブラサダ、ブティファロ *注1
・かたつむり *注2
・ラード 大匙1
・サラダ油 鍋底にいきわたる程度
・トマトソースかソフリット 200g程度 *注3
・水 750ml
・アカハツタケ 150g *注4
・アーティチョーク、インゲンなど 100g
・米 500g
*注 が沢山ありますよね。ですよね。そんなもんないっつーの。など、たくさんの突っ込みをいただきそうなのですが、まず解説。
*注1 マタンサス名物のアロス・ブルットなんですけども、ソブラサダもブティファロも、そのマタンサスで作られる豚肉の保存食でございます。日本には、絶対にないものです。
*注2 かたつむり。日本のでんでんむしは食べられませんので、捕まえてきて入れないように。
*注3 トマトソースはトマトピューレでオッケーです。
*注4 アカハツタケって何よ?Rovellonesというきのこなんですけどね。日本のスーパーで見たことないっす。
ウサギ、小鳥とか書いてありますけど、もう無視してもらって大丈夫です。(なら書くなよ)
田中、アーティチョークはアレルギーなので、無理です。(そんな情報はいりません)
ソフリットって?
ソフリットとは、パエリアや煮込み料理などによく使われる、香味野菜を炒めて作られるものです。
簡単なものですと、皮を剥いたトマト1個、たまねぎ半分をブレンダーにかけてピューレ状にします。
それを、肉とかを炒めている鍋の中に、びやーっと投入してさらに炒め、スープを注いで煮込んでしまうというのが、こっちでの主な使い方です。
田中は、パエリアはトマトとたまねぎ、アロス・ブルットはトマト・たまねぎ・セロリ・にんじんをガーっとしたものをソフリットとして使っています。
てなことで、そんな材料ねーよ。とおっしゃる奥様。(奥様はねーよなんか言いません)
日本向けにした材料を書いてみます。(じゃ、そっちだけ書け)
メモ材料 4人前程度
・豚の骨付き肉 200g
・鶏胸肉 200g
・あさり 10個程度(なくても全然OK)
・ラード 大匙1(なくてもOK)
・サラダ油 鍋底にいきわたる程度
・トマトソースかソフリット 200g程度
・コンソメ 1個
・水 750ml
・まいたけ、しめじ 150g
・グリンピース、インゲンなど 100g
・米 500g
で、どうでしょう?なんとなく揃いますかね?肉や野菜の分量は大体で構いません。田中は量りません。(えっへん)
その他の分量も大体で大丈夫ですよー。じゃぁ、レシピいらなくない?
アロス・ブルット作って参りましょう!
1.まずは豚を1頭さばきます。
マタンサスは、ここから開始されますが、さすがに日本では無理ですので、お肉はお肉屋さんで買ってきてください。
と言うことで、スタート!義姉調理開始!
1.肉類を1口大(食べやすい大きさ)に切ります。
2.鍋に油をまわし入れ、ラードも投入します。(ラードなくても大丈夫です)
3.ラードが溶けたら、肉類を炒めます。炒めながら、塩・胡椒してください。肉の表面が焼けるまで炒めます。
4.今日はトマトソースを使いました。トマトソース(ピューレ)の場合は、入れて1分程度炒めます。
ソフリットの場合は、4~5分炒めます。
5.お水を並々と注ぎます。コンソメはここで入れてください。
6.弱火~中火で40~50分煮ていきます。鍋の蓋は閉めません。
7.途中でアサリ、きのこ、野菜を入れて更に煮ます。野菜の緑を残したい場合は、まだ入れなくてOKです。
このとき、味が足りないようでしたら、塩・胡椒で調節してください。
スープが多めにできたら、取り分けて冷凍保存できます。田中は2回分できるよう多目に作って冷凍します。
8.米を入れて10分程度煮ます。マヨルカではコロランテという黄色の色粉(サフランの代わり)をよく使いますが、入れなくても大丈夫です。
野菜の緑を残す場合は、ここで野菜を入れてください。
こっちでは、米は洗わずに入れます。気になったら、米を研いでから入れてください。日本のお米は、もう少し時間がかかるかもしれません。
米の芯が少し残るくらいに仕上げます。
はい、出来上がりです。豚をさばかなければ、結構簡単にできますよ。(さばかないって)
お好みでレモンをかけて、召し上がれ。
アロス・ブルットの付け合せは、大根を1cmくらいにスライスしたものです。大根を齧りながら、食べます。
こっちの大根は、辛くないです。あまり美味しくないとも言います。
冬のお米料理(パエリアやアロス・ブルットなど)の付け合せは大根、夏のお米料理の付け合せは、ピーマン(マヨルカピーマン)です。
このマヨルカピーマン、ジューシーで不思議な味がします。生で美味しいです。
マヨルカの食事は、通常2皿出てきます。(レストランなど)
米料理は1皿目に出てきます。2皿目は肉や魚などメインになります。と、デザート、エスプレッソです。
米料理食べたら、シメの気がする田中は、1皿目でがっつり食べてしまって、毎回後悔するんですけどね。(学べ)
何が美味しいって、やっぱり人に作ってもらった料理は美味しいですね。ふふふ。
ご馳走様でした。

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