マヨルカ伝統料理 File.3(ポルセヤ)Porcella
どうも。田中です。
前回のアロス・ブルットに引き続き、義兄の家でご馳走になったポルセヤをご紹介です。
人のふんどしで相撲とるねぇ。田中、得意だねぇ。
これね、マヨルカのパーティなどでよく出てくるメニューなんですけど、旨いです。
アルサモラ家(田中の家族)の集まりでは、義兄が料理するんですけど、絶品です。名コックです。(義姉に仕込まれたらしい)
うちのだんなに何度も「お兄ちゃん、かっこいい。すごい。いいわ~。」と言うんですけど、馬の耳に念仏。だんなの耳に嫌味。
「うん。兄ちゃん、すごい。さすがやな。」と返される日々を送っている田中です。打っても響かないねぇ。うちのだんな。
時間もかかって大掛かりな料理ですけど、旨いです。(何度も言う)
マヨルカでは、子豚を調理します。丸ごとであったり、骨と皮付きのものを使ったり、骨付き鶏モモ肉を使ったり。
骨と皮付きの子豚が手に入るか、お肉屋さんで聞いてみてください!是非とも!!
それではレシピです。
マヨルカ名物 ポルセヤ レシピ
いえーい!パーティ用 (今回のアルサモラ家パーティは15人用)
子豚肉 人数分
骨付き鶏もも肉 人数分
*コンソメ 1個
*ローリエ 3~4枚
*にんにく 1玉
*マジョラム 下写真参照
*ローズマリー 下写真参照
*コニャック(またはブランデー)50ml
*シャンパン(または白ワイン・ビール)1本(750ml)
*オリーブオイル 150ml
*バター 100g
*黒胡椒 適宜(入れすぎると辛くなりますよね)
水
塩
ジャガイモ(小さいもの) 人数分
メキャベツ・ズッキーニなど 人数分
材料、揃いますかね?
ハーブは結構大事ですので、乾燥しているものでなく、生のものを使ってください。(ローリエ以外)
お酒類は安いものでOKです。シャンパンがない場合は、白ワインやビールで代用できます。
これも、分量を量らなくて大丈夫です。目分量で、どばーっと入れちゃってください。
ハーブ類はこんな感じです。
肉類はこんな感じ。子豚の肉は柔らかいのです。
さぁ、いってみましょうか。結構時間かかりますが、食べたい日の前日の夕方から準備を始めてください!!
いざ、ポルセヤ作って参りましょう!!
1.肉を塩水に2時間から2時間半漬けます。(時間が長くなるほど塩がきいてきますので、2時間半以上は漬けないでください)
まず、肉を漬けられる大きさの容器に飲料水を張ります。そこに塩を入れていくのですが、卵が浮くまで塩を入れてください。
写真で浮いているのは卵です。なぜ2個かって?もし、卵が悪かったら1個だけだと量れないからですって。兄ちゃん、すげーなぁ。(だんな、聞いてるか?)
塩を、結構大量に入れないと卵は浮きませんよ。あれ?これ、オリーブ塩漬けするときも使ってたテクニックだな。
卵が浮いたら、肉を入れて漬けます。塩水はかぶるくらい必要です。足りなかったら、また塩水を作って足してくださいね。
2.肉を漬けている間に、次に漬けるタレ(?)を作ります。
鍋に*の付いた材料を放り込みます。いや、そっと入れてね。
コンソメ、ローリエ、にんにく、マジョラム、ローズマリー、コニャック、シャンパン、オリーブオイル、バター、黒胡椒ですね。
これを中火に10分かけて、沸騰させてから3時間以上冷やします。(放置しておきます)
3.2時間~2時間半経ったら、塩水を捨て肉を取り出しておきます。
4.2で作ったタレが、3時間以上経って完全に冷えたら取り出した肉を漬けます。肉がかぶるくらいタレが必要です。
もし、肉が漬からないようでしたら、水を少し加えても大丈夫です。
一晩漬けておきます。私たちは昼に調理しましたが、夕方調理する分にも、そのまま漬けておいて大丈夫です。
5.豚肉はトータルで3時間180℃のオーブンで焼きます。鶏肉を加える場合は、1時間半経過した時点で加えていきます。
豚肉は、最初皮を下にして焼き始めます。タレも全部入れてください。
1時間半経過したら、今度は皮を上にして焼きます。ひっくり返してくださーい。
この時、鶏肉を追加します。鶏の骨の部分は剥がれやすいので、アルミホイルを巻いておくときれいに仕上がります。
6.野菜の準備をしましょう。
メキャベツは15分程度弱火で茹でておきます。ジャガイモは大きいものはカットして、少し下茹でしておきます。
ジャガイモは皮付きにんにくと一緒に、素揚げしておきます。(完全に火が通った状態にしておきます)
ズッキーニはさっと茹でるか、レンチンでもOKです。(皮剥いた方が味が染みていい感じです)
7.仕上がりの15分~20分前に、鍋に溜まった汁(タレと肉汁、いらない脂分)を少し残して、別の鍋にはけます。
取り出した汁は取っておいて、焼いている最中に鍋が乾いたら足していきます。ここからオーブンとにらめっこ開始。
8.仕上がりの10分前に、準備しておいた野菜を入れます。
野菜が汁を吸って、いい味になりますよ。
9.仕上がり5分前からオーブンを上火だけにして、皮をパリッと仕上げます。
で、できた!!かなりの超大作!!美味しくないわけがない。
ふふっ。田中、実はポルセヤ、まだ作ったことがありません。だって、兄ちゃんのポルセヤ美味しいんだもーん。(だんな、聞いてるか?耳の穴かっぽじって、よく聞け!!)
と言うか、超大作過ぎて重い腰があがりません。毎年クリスマスは七面鳥の丸焼きよ!という料理上手な方、ぜひチャレンジしてみてください。
兄ちゃん曰く「大変そうでしょ?でも、そうでもないよ。」とのプロ級のコメント。
ご馳走様でした。また、作ってね。(田中、作る気ゼロだよ。)
あ、手順7ではけた汁ですけど、再利用は無理なシロモノです。残念ですが今回は、じゃじゃーっと捨ててしまってください。
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