マヨルカ伝統料理 File.6 コカ・デ・ナダル(Coca de Nadal)
まいど。田中です。
今回は、マヨルカでクリスマスシーズンに食べられているお菓子というかパン。
あ、やっぱりパンだね。コカ・デ・ナダルをご紹介です。
別名コカ・デ・パタタ。
パタタはスペイン語でジャガイモなんですね。
はい、ご想像通り。
このパン、ジャガイモとラードを使っていて、しっとり甘いのです。素朴でおいしい!んですけど、このカロリーがヤバそうなパンを、ホットチョコレートに浸けて食べるのがマヨルカ流。
マヨルカ料理は、ラードをよく使います。新鮮なラードを使うのが一番おいしいのですが、日本では手に入りにくいと思われますので、普通のラードでOKです。
ショートニングでも代用できると思いますけど、やったことないです。すいません。
ホームベーカリーがあれば、超簡単に作ることができます。なくても、何とかなります。何とかしてください。
では、レシピです。
マヨルカのクリスマス名物パン コカ・デ・ナダル レシピ
15cmくらいのパン6個
強力粉 370g
ジャガイモ(茹でてつぶしたもの) 150g
砂糖 140g
卵 2個
牛乳 35g
ラード 65g
サラダ油 15g
生イースト 20g(ドライイーストの場合は8g程度)
ね。カロリー結構ヤバそうでしょ?
これでも、多少ラードや油、砂糖の分量を減らして書きました。
田中の場合、料理やお菓子、すべてオリーブオイルで作ります。重たくなりますけど、カロリー等は少し気がまぎれるかと・・・(カロリーは変わらんけど)
それでは、コカ・デ・ナダル調理開始!
1.全部の材料をホームベーカリーに投入します。
茹でたジャガイモをつぶす。以外は適当に投入してください。粉は一番最後がいいです。
2.ホームベーカリーの捏ねモードスイッチオン。
ごいーん。ごいーん。と回っています。
3.そのまま一次発酵。
倍の大きさに膨らんでいます。
4.一次発酵が終わったら、また捏ねモードスタート。
2倍くらいの大きさになったら、さらに捏ね、発酵を繰り返します。ここ重要。
5.6等分に丸めて、二次発酵。
適当に6等分して丸め、何もかぶせずに二次発酵させます。6等分以上でも、もちろん構いません。
え?ベンチタイムはって?ないです。打ち粉もなしで扱えますので、多少手にくっつくかもですけど、力技で丸めてください。
写真のとおり、そんなにきれいに整形しなくても大丈夫です。(本当か?)
6.1.5倍くらいになったら焼きに入るんですけど、冬は難しいです。今回はひとまわり大きくなったところで、焼き始めました。(3時間程度放置)
まぁ、ひとまわり大きくなってればOKとしましょう。
7.あらかじめ170℃に熱しておいたオーブンで、表面に焦げ目がつくまで焼きます。
焦げ目がつくまでって言われてもねぇ。ずっとオーブンの前で張ってろとでも?と思って、再度レシピをくれた義姉に確認。
義姉:焦げ目がつくまでだってば。
田中:からの?
義姉:焦げ目。
田中:からの?
義姉:焦げ目。
と永遠に繰り返しそうになりました。6個に等分した場合、電気オーブン(180℃設定)で約30分で色がつきました。*電気オーブンは10℃高め設定がお勧めです。
個数を多めにしたり、ガスオーブンだったりの場合は、30分前後が目安となります。30分ちょっと前から見張っていてください。
それではコカ・デ・ナダル実食!
マヨルカではホットチョコレートに浸して、食べます。
ホットチョコレートは、鍋で牛乳を温めた中にチョコレートを割りいれて溶かし、コーンスターチでとろみをつけて、ふつふつしてきたら完成!です。
コカ・デ・ナダルですが、もうちょい高さが出たらベストなんですけど、これでも十分おいしいです。
手捏ねの場合は、捏ねるとき物凄く手にくっつきますので、捏ねやすくなるまでヘラなどを使って混ぜるといいかもです。
ラードをやわらかくしないといけないので、牛乳を人肌程度に温めてから入れるといいですよ。
このコカ・デ・ナダル。別名コカ・デ・パタタ。
ショパンとジョルジュ・サンドが一冬過ごしたマヨルカの山間にある小さな村、バルデモサの名物でもあるんですね。
ショパン、食べた?もしかして食べた?絶対食べてる。
と、言うことで、美しい村バルデモサもどうじょ。
世界遺産トラムンタナ山脈万歳!
では、マヨルカのクリスマス名物、ぜひご堪能あれ。
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