皆さんが想像しているエンパナダ。揚げ餃子みたいな形をしたものじゃないですか?
それ、スペインではエンパナディージャと呼ばれておりまして、スペインで言う所のエンパナダは、切り分けて食べるタイプの大型なものなのでございます。
有名なものはガリシアのエンパナダ。今回は、ガリシア名物のエンパナダをいじってみようかと思う次第であります。

具材は魚介類から肉類、無顎類、野菜類と色んなものを入れて楽しめるんですけども、今回はベーシックにツナを使ったレシピをご紹介いたします。

見た目もどーんと豪華なので、パーティ料理にもオススメ。
冷えても美味しいのがポイント。具材によっては4~5日保存OKですので、作り置きしちゃってもいいですな。

と言うことで、マヨルカ全く関係ないけど行ってみましょう。エンパナダのレシピ!(Mr.BATER来店中)



パーティ行かなあかん人のためのガリシアのエンパナダのレシピ
エンパナダって色んな国で作られておるんですが、とりあえずスペイン料理なのでございます。
生地で包み込んで焼くという分類では、世界各国色んな呼ばれ方をしたものがございますな。
スペイン人が「エンパナダ」と聞いてイメージするのが、この大型のタイプでございます。
ガリシアのエンパナダと一口に言っても、詰め物や生地などは州ごとに異なっていて、季節によっても食材が異なるんですね。

今回は王道のツナを使用。生地もシンプルで材料も簡単に手に入るものでまとめております。
エンパナダの材料~ツナを入れてしまおう編
それでは、まずは材料から。
家のオーブンが小さめでして、そのサイズに合わせた材料になっております。

田中のオーブン天板サイズ23x30㎝
【生地】
薄力粉:400g
牛乳:120g
オリーブオイル:120g
卵:1個
塩:5g
【フィリング】
ツナ缶:300g
玉ねぎ:3個
茹で卵:2個
トマトソース:150g
赤ピーマン:1個(オーブンで焼いて皮をむいたもの)
パプリカパウダー:小さじ1
トマトソースがない場合は、ホールトマトをつぶした奴200gと塩やらハーブやらを加えて味付けしてもらったらいいと思います。
赤ピーマンは、オーブンで焼いた後皮をむいたものを使用しております。

日本でも、缶詰とか瓶詰で売ってるかと思いますけども、オーブンで焼けばいいんで簡単にできるっちゃーできます。
面倒な場合は、パプリカを粗みじんにして玉ねぎを炒めるときに加えてもらえればいいかと。

パプリカをオーブンで焼く方法はこちら
スペインのエンパナダの作り方
はい。とりあえずエンパナダの作り方を動画にまとめております。
こちらをご覧くださいませ。

詳しい作り方をご紹介していきましょうかね。

はい。まずは生地作り。
薄力粉に塩を混ぜて、牛乳、卵を加えて混ぜます。卵は全部入れずに、仕上げ用に少しだけ取っておくと無駄がないですな。
ひと塊になるまで捏ねて、少しずつオリーブオイルを入れながら捏ねていきます。
最初はかなり力がいるので、嫌になります。
本当に、嫌になります。

捏ね終わったら、2~3時間寝かせておきます。
次はエンパナダのフィリングですな。
フライパンにオリーブオイル、みじん切りにした玉ねぎ、塩を入れて、火にかける前にひと混ぜ。
それから火にかけると炒める時間が短縮できますな。
玉ねぎが透明になるまで、15分~20分程度、弱火から中火で炒めます。

トマトソースを加えて、水分が飛ぶまでしっかり炒めます。
潰したホールトマトでもOKですが、その時はしっかり味付けしてください。
火を止めて、油を切ったツナ、ゆで卵を加えて混ぜます。
粗熱が取れるまで放置。生地で包むときは、完全に冷えていることが条件でございます。
先ほど作っておいたエンパナダの生地を3つに分けます。
一つは飾り用なので、飾りいらんわ。言う場合は2つに分けてください。飾り用は50~80gくらい取っておけばいいかと。
エンパナダの上にシャチホコやら鬼瓦、トーテムポールを作りたい場合は、もうちょっと多めに取っておいてもいいかなと。

1枚を天板ギリギリに伸ばします。厚さは大体2㎜くらいでしょうかね?
もう1枚は被せるのに使うので、天板よりも少し大きめに。
粗熱をとったフィリングを乗せます。
なるべく平らになるように、それと端っこを1.5㎝くらい空けておくと良しです。

フィリングの上に赤ピーマンを乗せていきます。
適当で大丈夫ですけどもね。

はいはい。サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂の、ポルティコ・デ・ラ・グロリアの右のアーチにある彫刻に、エンパナダを食べようとしてる罪人がいるんですよね。

パラシオ・エピスコパル・デ・ヘルミレスのコーベルにも、エンパナダ食べてる彫刻ありますね。
蓋をぱちんっと閉めて、端っこをしっかり押さえます。
中身をしっかり封印することで、持ち運びに便利な食事になると言うわけです。
なもんで、巡礼者にとっても理想的な食べ物だったと言うわけでなんですね。
取り分けて置いた生地で、飾りをつけます。
まぁ、普段はこんなんしないんですけどね。パーティ行かなあかんので。
あとは、フチをパナダスやらコカロイの閉じ方と同じようにして閉じていきます。
ふち飾りの仕方は動画を参照してくださいませ。
ナイフで表面をプスプスさして、蒸気が逃げるようにしておきます。余らせておいた卵を塗ってオーブンへ。
190℃~200℃のオーブンで45~50分焼いたら完成!!
ゆで卵が入ってるんで、2日が日持ちの限界でしょうかね?もうちょっと日持ちさせたいって場合は、ゆで卵入れずに作っちゃってOKです。
翌日はそのまま食べてもいいですけども、電子レンジの低温でさっと温めても。オーブンで温め直した方が、まぁ確かに美味しいですが、お好みで。
もちろん、常温でも美味しいので、巡礼のお供にも最適ですな。
もうひとつ、忘れちゃいけない巡礼のお菓子
と言うことで、Let's go on a journey to a holy place!

エンパナダに誘われて~♪センチメンタル・ジャーニー♪

持ち歩きにも最適。ポケットの中に忍ばせておけるタイプ、小型のエンパナダのレシピはこちら。
切らなくていいんで包丁汚れない