どうも、こんにちは。ロジオン・ロマーヌイチ・ラスコーリニコフと、終わった人間たちです。
今回はですね、スペインのサラダ「Ensaladilla(Ensarada rusa):エンサラディージャ(エンサラダ・ルサ)」のレシピをですね、ご紹介しようかと思っております。
これ、いわゆるオリヴィエ・サラダ。もっといわゆるポテトサラダなわけですが、スペインでも人気でですね、ロシア風サラダなどと呼ばれております。
何でかよくわからんけども、やたらデコレーション感がありますので、食卓に並ぶと歓声が上がること間違いなし?な一品でございます。
これは何ですか?の質問には、「スペインのロシアサラダ」だと質問者に対して謎を残す回答で対応してください。
それでは行ってみましょう。スペインで人気のサラダ、ロシア風サラダの作り方。
今回のお題目
スペインのサラダ!だけどロシア風サラダとはこれいかに?
はい。このロシア風サラダですが、オリヴィエ・サラダとしてロシア、モスクワの高級レストラン「エルミタージュ」で考案されたと一般的に知られております。
考案者のベルギー人シェフ、オリヴィエさんの名前を取って、オリヴィエ・サラダ。
しかしながら実際は、「ロシア」という名前で、同じようなサラダがそれ以前から存在しておったんですね。
材料はと言うと、ロブスターバージョンが、ロブスター・マグロ・カニ・オリーブ・マヨネーズ・・・・
別バージョンは、ジャガイモ・ビーツ・セロリなど野菜にマヨネーズ。
あ、ちょっと庶民的。
では、オリヴィエ・サラダってどんなだったんですかね?
オリヴィエサラダってどんなの?
オリヴィエさんのレシピはと言うと、こちらも豪華。ジャガイモ・卵・キュウリ、まではいいんですけど、カニ・牛タン・ジビエ・キャビア・なんやら煮凝りなどを皿に乗せて、その上にスパイスで味付けされたマヨネーズ。
それを顧客が混ぜ合わせて食べるという趣向まで凝らされた、豪華版だったそうな。
オリヴィエさんは、レシピを書き残してなくって、さらには誰にも教えてなかったそうで、その正確なレシピは残ってないんですね。
まぁ、あっても作りませんけどね。
大事なところなので、2回言いましたね?
キジで代用したらいいんじゃないですかね?
はい。田中のことですね。ありがとうございます。
で、このオリヴィエサラダですが、ロシア革命でロシア貴族たちが亡命したことにより、世界中に広がっていったというわけなんです。
それでもって、社会主義共和国では、豪華食材を含まない家計に優しいバージョンが広まっていきました。
キャビアがグリンピースになり、カニがニンジンになり、ジビエたちは鶏むね肉と変貌を遂げていったわけなんですね。
スペインのロシア風サラダはこんなの
スペインでこのロシア風サラダが登場したのは、1858年だと言われております。
その当時は、野菜、豆類、冷えた肉類を混ぜ合わせたものでして、ロシアって呼ばれておりました。
スペイン内戦後は、ナショナル・サラダやらインペリアル・サラダって呼ばれていた時期もあるみたいなんですけども・・・
スペインでのレシピは、ジャガイモ・ニンジン・ビーツ・卵・ホワイトアスパラ・グリンピース・ツナ缶・オリーブ・ケイパーにマヨネーズ。
1960年代以降は、ビーツを入れることがほとんどなくなっていると思われます。
現在では、ビーツの赤の代わりに、赤ピーマンを使ってデコレーションしている風景をよく見かけますね。
そして、大量に使用されるマヨネーズ。
この、「マヨネーズという一つの微細な罪悪が、百の善行によって償われる」と信じてならない、田中ラスコーリニコフがお届けする、スペインのロシア風サラダのレシピはこちらでございます。
スペインのロシア風サラダ:エンサラディージャのレシピ
はい。物語は下巻に突入です。
マヨネーズの大量使用という罪に、田中ラスコーリニコフはどのように対峙するのか。
何を言ってるんですか?このクッソ長かった前半があるからこそ、ジャガイモとマヨネーズを口に入れた時、その苦難が消化されるわけじゃないですか。
選ばれたサラダは、新たな食卓の美味しさのためなら、カロリーとコレステロールを踏み外す権利を持つ。
というわけで、微細の罪悪と戦うレシピです。
エンサラディージャの材料
エンサラディージャ4人前くらいかと思われます。
じゃがいも:300g
ニンジン:1本
さやいんげん(グリンピース):30g
ゆで卵:2個
ツナ缶:80g
マヨネーズ:100g
お酢:小さじ2
塩
【飾り用】
オリーブ
焼いて皮をむいた赤ピーマン
マヨネーズなんですけども、この分量だと150gくらいが妥当なのですが、罪悪感にさいなまれるので多少減らしております。
超本格スペインのロシア風サラダを味わいたい場合は、マヨネーズ増量でお願いします。
ツナ缶は罪悪感を減らすための善行として、オリーブオイル漬けのものを使用しております。
お酢も足りないマヨネーズの補強として、善行として入れております。
ゆで卵は、サラダに混ぜ込む用は白身1個分で、後は飾りとして使っております。
まぁ、綺麗にデコレーションしたらですよ、この罪悪感も軽くなるっちゅー寸法ですわ。
もう一つ、マヨネーズを手作りするって方法も残されておりますね。
失敗しないマヨネーズの作り方は、こちら。
アリオリだけど、いっか。
お前がソーニャかよ・・・
まぁ普通のポテトサラダと変わらんけど作り方
じゃがいもと人参を良く洗って、皮ごと水から茹でます。塩も適量入れておいてください。
沸騰したらさやいんげんを投入。2分程度したら取り出します。色を綺麗にするために、冷水に取るといいですね。
普通はグリンピース使うんですけど、歯ごたえあったほうが好きなもので。
ニンジンは15分くらいで取り出しておきます。あ、もちろん柔らかくなっていることを確認してください。
ジャガイモは大きさにもよりますけど、25分から30分くらいですかね。20分くらいで火を止めて、余熱で火を通すって方法もあります。
温かいうちに皮をむいて、1㎝角に切っておきます。さやいんげんは5㎜程度にカット。
ゆで卵の白身1個分も、にんじんと同じ大きさにカットしておいてください。
温かいうちにお酢を入れて、ツナ缶を入れ軽く混ぜ合わせます。
そこにマヨネーズを投入。ざっくりと混ぜ合わせて、塩が足りなかったら足してください。
お皿に盛って、そこにマヨネーズでコーティングしていきます。
その上にゆで卵の黄身を茶漉しなんかを使ってふりかけて、赤ピーマンとオリーブ、残りのゆで卵で飾り付け。
あ、ゆで卵ですね。綺麗にカットしたい場合は、包丁にラップをかけて切るといいですな。
てなことで、完成。
詳しい作り方は、動画でご確認くださいませ。いいねやチャンネル登録も、善行の一つとしてよろしくお願い致します。
スペインでは、このサラダを作る用にカットしたジャガイモ、ニンジン、グリンピースの冷凍まで売られているほどなんですな。
ま、使ったことはないんですけど、べっちゃべちゃになる予感はしますね。
皮ごと茹でることで、ジャガイモのビタミンCを効率よく摂ることができますんで、茹でるときは皮ごとですな。善行。善行。
さらに、にんじんも皮ごと茹でてカロテンの流出を防いでください。
あー。まったくまとまらないですね。あー。マヨネーズ大量使用した私が悪いんでしょ?はい、ごめんなさい。
じじい、それカラマーゾフな。