あ、どうも、こんにちは。ラミ・マレックです。
今日は、マヨルカ名物と言わずして、何と言えばいいのでしょうか?というスペインでも珍しいタイプの塩クッキー、いわゆるクラッカーのご紹介です。
クラッカーと言うと、薄っぺらくて何でしょう。えぇ、何でしょうね。
食べられるお皿といいますか、あ。その表現いいですね。では、それで。
な感じなんですけど、こちらマヨルカのクラッカーと言うと、分厚くてしっかり味が付いている、独立系な食べ物なんですね。
朝食やおやつになったり、主食としてもいけちゃう、マヨルカの食卓では定番中の定番なんです。
と言うことでございまして、マヨルカでシェアNO.1の大ブランドから、田中オススメブランドまで、ずずずいっとご紹介いたします。
今回のお題目
マヨルカの食卓の定番マヨルカ塩クッキー(Galletes d'oli)
このマヨルカクッキーの歴史は古く、以前は「船員用のパン(pa dels mariners)」と呼ばれていました。
これ、何か月も焼き立ての品質を保てるんで、地中海域で長い航海に出る、船乗りたちの主食として愛されてきたんですねぇ。
18世紀のイギリス文学で、マヨルカクッキーが登場したりもするんですね。
栄養価が高く長期保存ができる、しかもおいしさそのまま。
小麦粉や油、塩など素材の味をぎゅっと凝縮したおいしさ。素朴でサクサク、噛むと懐かしい味が口の中に広がります。
マヨルカ人の家には、必ず1袋は在庫があるくらい定番のものなんです。
じゃぁ、やっとく?
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え?!知らなかったの?こんなの初めて!!マヨルカ人の定番メニュー
へい、トメウ。今日の朝食はなんだい?
え!!?なんだって?!それじゃ会社に間に合わないよ。
え?!そのマヨルカクッキーって、一体何なんだい?トメウ、教えてくれよ。
今ならこのセットが付いて・・・さらに!!のくだりまでやらせて欲しいんですけど。
普通のクラッカーは何かを乗せたり、何かを塗ったりして食べるのが定番ですよね?
でも、マヨルカクッキーは真ん中でパッカンと割って何かを挟んだり、砕いて牛乳やココア、スープに入れたりと結構応用がきくわけです。
田中は、チョコレートと一緒に口の中に放り込むのが好きです。
そして、普通のクッキーって年齢を重ねると、水分と一緒に食べないと口の中の水分持っていかれて大変な目に合いますけど、マヨルカクッキーはそんなに口の中の水分を強奪していかないのでオススメなんですね。
いやいやいやいや。年を取るとね、これ結構重要なポイントですよ。
飲み物なしで食べられるクッキー。そんなに、ないですよね?
ありがたや。ありがたや。
こんなにあるよ!マヨルカクッキー大集合
多分、スペイン本土でも珍しいタイプの塩クッキーだと思われるマヨルカクッキーですが、どこのスーパーでも発見できる定番から、レアものまで結構種類が豊富なんです。
賞味期限が長いので、気に入ったら自分へのお土産として、たくさん持って帰ってもいいですね。
1つのブランドでも、たくさん種類があるので、きっとお気に入りが見つかりますよ。
マヨルカクッキーと言えば「QUELY」
マヨルカクッキーと言えば、コレ!というのが、このブランドQUELY(ケリー)です。
マヨルカ人からは「ケリタ」と呼ばれ、親しまれています。
有名なので、スペイン本土でも発見できると思います。
マヨルカクッキー定番の形(楕円形)のものから、スティックタイプ(グリッシーニ)まで種類が豊富です。
全粒粉入り、オリーブオイル入り、ゴマ入り、減塩タイプ、チョコレートコーティングされたもの・・・かなりの種類ですよ。
マヨルカのスーパーでは必ず置いてあるブランドですが、一番種類を多く取り揃えているのは「HIPER CENTRO」というスーパーだと思います。
QUELYケリーと言えば、グレース・ケリー
このケリー、もともとはマヨルカのAndratxにあったんですが、1853年Inca(インカ)に移り1935年にはIncaの駅前に工場が建設されました。
かなりの老舗なんですね。
当初、会社名を「Cor de Mallorca(カル・ダ・マヤルキャ):マヨルカの心」にする予定だったのですが、すでに商標登録されていたため、「Quely」に変更されました。
で、このケリー、モナコ公国公妃グレース・ケリーから取ったらしいんですね。
ケリーの袋には、その名前の由来が書いてありますよ。
おばあ、どこ持ってくねん。
ケリー工場のあるInca駅前は、マヨルカクッキーの焼けるいい匂いが、そこら一体に漂っているんです。
もう、この香水があったら体中に振りかけたいくらいです。工場でバイトしたい。
まだまだあるよマヨルカクッキー
ケリーに続いて人気なのが、こちら。Galletes Rossellons(ギヤタス・ロセヨンス)。
こちらも、スペイン資本のスーパーには置いていると思います。マヨルカ島内で言うと、Eroski(エロスキ)やMercadona(メルカドーナ)なんかですね。
村にある小さなスーパーにも、必ずあると思いますよ。
ドイツ系スーパーALDI(アルディ)にも置いてあります。
ケリーよりも、ちょっと塩気が強くてサクサク感が少しUPしています。
普通タイプ・全粒粉入り・イナゴマメ入り減塩タイプ・古代小麦を使ったタイプがあります。
イナゴマメ・古代小麦
イナゴマメ(Algarroba)は、マヨルカでは家畜のえさとして多く使われていますが、パン生地に混ぜて焼いたり、オリーブを漬けるときに使ったりと、味のアクセントとして使ったりもしています。
茶色くなったイナゴマメ、臭いんですわ。これが。もう、手にニオイ付いたら手を顔に近づけたくなくなりますからね。
古代小麦(Xiexa)は、バレアレス諸島で栽培されていた古代の品種で、前世紀の半ばに消えてしまった品種なんです。
それを最近復活させて、小規模農家で栽培しています。ほかの種類の小麦粉より、強い香りと風味が特徴です。すごいです。
これはイナゴマメ胚芽入りタイプです。塩なしタイプもあります。
Xeixa小麦を使ったもの、食べてみたいでしょ?
でも、スーパーで良く見かけるタイプは、普通のタイプと全粒粉入りのみなんですね。
本社工場はPorrerasにありますよ。
こちら、フレーバーが豊富なGori de Muro(ガリ・ダ・ムロ)です。
チアシード・ローズマリー・スパイシー・クラシックタイプ・オーガニック・古代小麦など様々なテイストが味わえます。
食感は結構固め。味もしっかりついています。好みが分かれるところですね。
こちら、ALDI(アルディ)ドイツ系のスーパーでも売られていました。
ローズマリーはかなりアクが強い味ですよ。
こちら、Inca(インカ)の、Forn Nouというベーカリーで作られているマヨルカクッキーです。
超ローカル色が強くなってきましたが、地元の小さなスーパーにベーカリーで手作りされているクッキーも売られているんです。
食べ比べするのが、楽しいんですよね~。
田中のオススメなマヨルカ塩クッキー
こちらのGalletes d'oli(ギヤタス・ダ・オリ)。Artaのベーカリーで作られているものです。
このマヨルカ塩クッキー、今回ご紹介したものの中で一番サックサクで軽い食感。塩気もちょうど良く、そのままボリボリ食べられちゃうんですねぇ。
気づけば一袋完食しちゃいそうなくらい、進みます。
ノーマルなもの・ゴマ・ヒマワリの種・スパイシーなどの種類がありますが、一番オススメなのがヒマワリの種。
最近ハマってます。
スペイン大手スーパー、外資系スーパーでは見かけないんですけど、マヨルカだけにあるスーパーAgromartや、村にある小さなスーパーで見つけることができると思います。
ArtaにあるForn de sa plaça(フォルン・ダ・サ・プラソ)で作っていますよ。
と言うことでございまして、今回はマヨルカ人のおやつ・主食として愛されている塩クッキーをご紹介しました。
スーパーで気軽に買えるので、お土産にいかがでしょうか?
塩クッキーレシピも大公開
ご家庭でも良かったらどうぞ。