どうも。アンドリュー・R・ウィラーです。
今回も、知られざるマヨルカの闇についてのお話。
ヨーロッパ屈指の観光地、スペインの離島マヨルカ。
実はその観光力が、美しい自然環境に猛ダメージを与えているという実情について、浅~くお伝えしていこう!というのが、このアホサイトができる頑張りどころであります。

気色悪いって何なんですか。マヨルカ、空気いいのが取りえでしょ?
その空気いい感じがなくなったら、私は何アピールしたらいいんですか!マガルフでアホ観光客が酒飲んで大暴れしてますよアピールしたらいいんですか?!ホテルからダイブして、毎週お亡くなりになる方がいらっしゃいますよ!アピールするんですか?!
参照:行ってはいけないマヨルカ島のビーチ~危険と隣り合わせのリゾート!観光客は要注意!


あ、そうね。まぁ、そうね。
と言うことで今回は、マヨルカの主都パルマのお話。
なんとパルマ港、ヨーロッパで2番目にクルーズ船で汚染された都市の、栄えある称号に輝いたのです!

大型クルーズ船で汚染されたパルマ港
パルマと言えば、言わずと知れたマヨルカの主都でございます。
パルマ、空気悪いんですよね。田舎者がパルマに行くと、はぁ・・・とため息が出るとともに咳き込んでしまう勢いなんですよ。
まぁ交通量や渋滞も半端ないんですけど、そのほかにパルマの空気が汚染されている原因が、大型クルーズ船によるものらしいんですわ。

リアクション、ありがとうございます。
観光シーズンになると、マヨルカ島の人口はオフシーズンの3倍以上に膨れ上がるんです。
で、ここマヨルカ。公共の交通機関が不便すぎ。
多くのドイツ人・イギリス人など観光客はレンタカーを借りるわけです。車、増えますわな。
そして、パルマ以外での観光地でも大渋滞を巻き起こすわけです。マヨルカ住民でも、8月は観光地になんか近づけませんからね。
はい、車増える⇒渋滞増える⇒排気ガス増える、でございます。
こちら、エコカーなんてあるんですか?と言うくらい、非エコカーが走り回っております。
人増える、車増える。観光シーズンは大型クルーズ船も増便。パルマの夏、とにかく暑いんですわ。
パルマ港は大型クルーズ船が就航する港でして、マヨルカクルーズはヨーロッパ辺りでは結構な人気なわけなんです。

大型クルーズ船汚染が進むヨーロッパの都市ベスト3
Transport & Environmentが、運航している203隻の大型クルーズ船の排出量を調査した結果、バルセロナに次いで大型クルーズ船で汚染されたヨーロッパの都市第2位がパルマ、3位はヴェネツィアです。

そうね。さすが観光大国スペインね。
このレポートでは、寄港したクルーズ船の数、係留された時間およびその間に発生した排出量を考慮して、ヨーロッパ50の都市の港をランク付けしたものなんです。
バルセロナの硫黄酸化物排出量は32.8トン、パルマは28トン、ヴェネツィアが27.5トンとなっております。
そしてこの3都市、それほど硫黄排出規制が厳しくない都市なんですね。

硫黄酸化物は、石油や石炭など硫黄分が含まれる化石燃料が燃えるときに発生する物質でございます。
さらに、Tom Tom(オランダのナビゲーションシステム製造会社)の研究によると、パルマはスペインの交通渋滞の多い都市NO.2にも輝いているんです。

汚染物質を多く排出しているらしいワーストな〇〇社
Transport & Environmentが、ヨーロッパで営業している様々なクルーズ会社の船舶汚染レベルを調査した結果でございます。
カーニバルコーポレーションは、2017年にユーロ圏、ノルウェー、アイスランド、モンテネグロ、グリーンランドの合計2億6,000万台の自動車の約10倍の硫黄酸化物を排出。
ロイヤルカリビアンクルーズは、それに次いで2番目の汚染度なのだそうです。

ん?・・・・あ、新聞にこんな風に載ってましたけど、事実はどうなんでしょうね?パルマ空気悪いですけどもね。

パルマ港に到着する船のサイズは増大し、輸送する人の量も過去の3倍になっています。
街の汚染や海底生物などへのダメージ、それらが引き起こす環境への影響など、パルマだけでなくマヨルカ全体の自然への影響が心配されますね。

田中、最近ですよ。マヨルカを愛する方々からのメールで励まされている次第なんですけども、そんなお便りを下さる方々は、マヨルカの風土を愛してくれてるんですよね。

そんなわけで、今回は何のまとめにもなっておりませんが、マヨルカが直面している危機についてちょっとお知らせです。
まぁ、公共の電波を使って垂れ流す、島民の愚痴だと思って聞いていただければと思います。
