マヨルカ伝統料理 File.9 ルビオルス(Rubiols)
毎度ありがとうございます。ジャン=ジャック・ルソーです。
そんな人知りません、田中です。
今回はですね、復活祭、いわゆるイースター、スペインではパスクアって言うんですけども、そのパスクアにマヨルカで食べられる伝統的なお菓子をご紹介いたしまする。
さっくりしっとりしたクッキー生地で、何かを包むタイプのお菓子でございます。
さっくりしっとり・・・どっちやねん。
パスクアにマヨルカで食べられる伝統的な料理といえば、パナダスという食べ物なんですけど
あ、これね。これ、パナダス。中身は何が詰まっているかって?それは奥さん、夢と希望ですよ。あ、これ、もう聞き飽きましたよね。じゃ、次回から変えます。
パナダスの中身、メインは鶏肉(ウサギ、豚なども)、それに白ねぎ、グリンピースが入ったものがポピュラーです。ジャガイモメイン、イカがメインのものもありますよ。イカ美味しかった。
味付けはいたってシンプル、塩、コショウ、パプリカ少々です。外側は前回ご紹介したコカロイと同じです。詳しいレシピこちらでございます。
パスクア繋がりパナダス
あぁ、そうそう、また本題忘れてた。今回はルビオルス。
これね、中身何が詰まっているかというと、ジャムです!(うわ~。普通やん。何も考えてないやん。)

ジャムのほかには、チョコレートやコンデンスミルク、カスタードクリーム、カベリョ・デ・アンヘルなどが詰まっていますよ。甘さの洪水ですね。
おい!ちょっと待て、そのカベリョ・デ・アンヘルって何?!
これ、田中、超苦手なんで、結構どうでもいい食材なんですけどね。(お前の主観はどうでもいい。カベリョ・デ・アンヘルに謝れ!!)直訳すると、天使の髪の毛。かぼちゃの仲間?みたいな繊維質な野菜?を甘~~~~~~~~く煮たものです。
マヨルカ語では「Cabell d'àngel」(キャバイ・ダンジェル)といいます。何だかおじさんが好きそうなギラギラした響きですね。
おぉっといけねぇ、もうこんな時間。さっそくレシピの紹介でございますー。
マヨルカ名物「ルビオルス」レシピ 復活祭に食べてね
大量にできちゃうので要注意ルビオルス生地
薄力粉 800g
卵黄 2個
卵白 1個
ラード 250g(なければバターかショートニングでも代用できます)
砂糖 225g
オリーブ油 大さじ1
絞りたてオレンジ果汁 100cc
レモンの皮があれば 摩り下ろし少々
アニスがあればお好みで
ルビオルス中身
ジャム・チョコレートなどお好みで
まぁね、大量にできちゃうんですよ。これじゃ。
ですので、お試しサイズ少量を作る場合は、
少量お試しルビオルス生地
薄力粉 150g
卵黄 1個
ラード 40g(なければバターかショートニングでも代用できます)
砂糖 40g
オリーブ油 小さじ1
絞りたてオレンジ果汁 30cc
ルビオルス中身
ジャム・チョコレートなどお好みで
ってな感じでやっても大丈夫でしたよ。まぁ、大丈夫でしょう。(あ、甘さ控えめにしました。)
私はレモン、アニスは入れませ~ん。素朴な味ですよ。


ここマヨルカはオレンジがアホかってほど取れるので(街路樹にもなっています)、オレンジは自分で絞ったものを使います。自分で絞らずとも、そこらへんにいる手のきれいな人に絞ってもらっても可です。
もし、オレンジ絞るの面倒くさ~い、洗い物増える~、買うの嫌だ~(田中の心の叫びやな)という場合は、100%オレンジジュースを使っても大丈夫なんじゃないかなーとは思います。(すいません、まだやっていません)
それではルビオルス、調理開始!
1.小麦粉、オレンジジュース以外の材料を入れて混ぜます。
2.オレンジジュースも加えて混ぜます。スプーンを使ったら手が汚れません。
3.小麦粉を加えて混ぜます。ある程度スプーンで混ぜると、手がネチネチしません。
4.クッキーを作る要領です。一塊になったらもうこねません。あまりこねてはなりませぬ。
5.適量を丸めて、オーブンシートの上に乗せます。
6.麺棒などで厚さ1~2mm程度に伸ばします。
7.中央にお好きな具を入れてください。具?今回は板チョコです。
8.折りたたんで、口を少し押さえます。
9.何かしらでフチをカットしてください。今回はナイフですけど、かわいい模様になるものがあればベストです。
10.180度のオーブンで30~40分焼いてください。
11.マヨルカ伝統お菓子ルビオルスの出来上がり!!って、ちょっと待てよ。タイトルにもう一個書いてなかったか?しかも、中身ジャムに変わってないか?!!
マヨルカ伝統お菓子2 クルスペイス(Crespells)いわゆるクッキー
そうです、そうです。もう一つのマヨルカ名物、クルスペイス(Crespells)です。
こちら、ルビオルスの生地があまったら、クッキーの型で抜いて焼けばできちゃいます。
クルスペイスは生地の厚さを7mm~10mmにして、型抜きしてください。こちらも180度で30~40分、ルビオルスと一緒に焼いちゃってください。
マヨルカ伝統お菓子 ルビオルス・クルスペイスまとめ
ルビオルス、大量にできちゃったよ・・・って時は、冷凍保存がおすすめです。自然解凍して食べてください。クルスペイスはルビオルスより日持ちします。2週間くらいOKだと思われます。密閉して保管してくださいね。

基本、サックサクで素朴な味です。ツワモノはこれに粉砂糖を振り掛けます。振り掛けるというより、粉砂糖が積もっている感じです。甘いっちゅーねん。
マヨルカは、お菓子にも料理にもラードを多く使用します。新鮮なラードが手に入る場合は、ぜひともラードで作ってみてくださいね。(新鮮なラード・・・?)
田中は、生地を砂糖なしで作って、コンデンスミルクやチョコレートを入れるのが好きです。生地を砂糖なしにした場合、クルスペイスは不味いです。生地が余った場合は、チョコチップ、ナッツなどを多めに入れてクルスペイスにすればOKです!(それ、クルスペイスって言わないと思う)
マヨルカのお菓子は、日本のものに比べると断然甘いです。そしてさらにそのお菓子をホットチョコレートに浸して食べたり、アイスクリーム(超甘め)と一緒に食べたり・・・食後にエスプレッソコーヒーに砂糖てんこ盛り入れて飲んでシメるみたいなね。

良くはないよね。ってなことで、マヨルカ伝統お菓子、ルビオルスとクルスペイスお口に合いますでしょうか?

はい。好き過ぎて。
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