食べてみたいなこんな店。どうも、食いしん坊万歳歴30年、田中です。
今日は、マヨルカNO.1のパンボリレストランを訪れてみました。
このパンボリ、スペイン本土では「パン・コン・トマテ」って呼ばれてるアレ。
マヨルカ名物の「パンボリ」、パンにトマトを塗って、塩とオリーブオイルをかけるだけというシンプルな料理でございます。
え?そんな単純で少ない材料で美味しいのかって?
ふふっ。それが、美味しいんですよ。

まぁ、パンが主食ですからね。

ですね。美味しい素材をシンプルに食べるのが、一番うまいような気もしますけどもね。
そんなシンプルなマヨルカ名物パンボリ、マヨルカ一美味しいと言われる老舗パンボリ専門レストランをご紹介いたします。
マヨルカ一美味しいパンボリの老舗「S'HOSTAL(ソスタル)」
パンボリの老舗「S'HOSTAL」は、別名「ES PAN AMB OLIS」(これぞパンボリ!!)と言われるほどの、パンボリの名店です。
パンボリは、PAN ANB OLISと書くのですが、これ「パンとオリーブオイル」って意味なんです。
もう、そのままですね。わかりやすい。

マヨルカの名店「S'HOSTEL」の歴史
出展:Bar s’Hostel Facebook
このパンボリの名店、70年以上前から営業しています。

このレストラン「S'HOSTEL」というのは、休憩する場所という意味。
以前は休憩が必要な旅行者のための通過場所だったんですね。店のインテリアは絵画で飾られていて、かなりクラシックです。
店の中はいくつかの部屋に区切られているんですが、これは休憩所のなごりですね。
今のオーナーの趣味はボーガン、壁にはボーガングッズがかかってあったりします。
椅子もテーブルもかなり年季が入ってます。突き当たりはトイレでございます。
お昼時、ディナータイムは、この店中が満席になるほど繁盛してるんです。
店内には暖炉がいくつか設置されています。マヨルカはビーチリゾートで、年中暖かいイメージあるかもですが、冬は寒いです。
雪が積もる地区もあるのでございます。冬の暖炉は必須。ほとんどの島民の家には薪ストーブや暖炉が設置されていますよ。
マヨルカ島民が愛する「S'hostel」のパンボリ
S’Hostelのパンボリは、通常マヨルカ島民が自宅で食べているものとほぼ同じ。
塩なしで作られている「Pan payés」と呼ばれる固めのパンに、ラメレット種のトマトを塗り、オリーブオイルと塩を振り掛けます。
その上にチーズ、生ハム、マヨルカ製のソーセージなどを乗せるだけのシンプルなもの。
マヨルカの料理の中で、最もシンプルな料理と言われています。ってこれ、料理なん?

マヨルカのパン:Pan payés(農民のパン)と呼ばれる丸い形の固めのパンを使用しています。パンに塩は入れられず、昔は未精製の小麦粉で作られていました。
このパンは香りが良く、小麦粉の味がしっかりしています。マヨルカ産の小麦がしっかり使用されていますよ。ここ、結構重要。
シンプルなパンなので、小麦粉によってかなり味の違いが感じられます。マヨルカ産の小麦粉は良質。村のおばあたちは、マヨルカ料理をするとき、必ずマヨルカ産の小麦を使っていますよ。

ラメレット種のトマト:ラメレット種のトマトは、長期保存するために作られるトマトです。1年くらいは余裕で保存できちゃいます。
トマトを収穫して紐でぶら下げ、暗くて乾燥した換気のいい場所に干しておく。これ、100年以上マヨルカの伝統なんですね。
パンボリには、このラメレットを使用します。水分が少なく、濃くて甘いのが特徴ですよ。
出展:tripadvisor
オリーブオイル:マヨルカは良質のオリーブの産地としても有名です。様々な原産地でオリーブオイルが作られています。
青い実で作るフルーティーなオイル、熟した実から取れるマイルドでスイートな味わいのオイルの2種類に区別されます。
パンボリの付け合せにも、オリーブの実が添えられます。
S'HOSTELのオリーブは、木槌で叩かれた後漬けられたタイプで、濃くてほろ苦い味が特徴ですよ。
出展:tripadvisor

マヨルカ名物パンボリが食べられる「S'HOSTEL」の場所
場所:Carrer de Palma, 58, 07230 Montuïri, Illes Balears
営業時間:火曜~日曜 7:00~0:00
定休日:月曜日
予算:メリエンダ(ブランチ)飲み物セットで5€程度、それ以外は10-15€(飲み物は別)
S'HOSTELのあるモントゥイリは、電車の駅がありません。
パルマからだとTIBバス411.412が利用できます。約30分で到着しますよ。
マヨルカ名物の名店で、ブランチはいかがでしょうか?

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