できれば、マヨルカ島の美しい景観を持ち帰りたい。
そう思って止まない美しいスペインの島、地中海の宝石マヨルカ島。
そんな美しい自然と街並み、独特の伝統を持つ島マヨルカを訪れた際に、必ず手にとって見ていただきたい伝統工芸品をご紹介したいと思います。
ふと手に取ったとき、美しい旅の思い出がマヨルカの情緒豊かな風景と共に、きっとあなたの心に蘇るはずです。
あなたの旅が終わらないよう、スーツケースの中にマヨルカの思い出と共にそっと入れてください。
では、マヨルカ島の名品お土産ベスト6を見てみましょう。
今回のお題目
マヨルカのお土産にしたい名品たち
地中海に浮かぶマヨルカ島は、地中海航路の拠点として、古くから交易がさかんな土地でありました。
その地理のよさから、長い歴史のなかで多くの国からの侵略を受けてきました。
その中で多用な文化が生まれ、その古い伝統が今でも息づいている、歴史の深い島でもあります。
マヨルカ生地を使った布製品 Roba de Llengües(Artesania Tèxtil Bujosa)
この製品で使われている布は、Roba de Llengües(ラバ・ダ・イェンゴス)という名でよく知られる、IKATという技術を使用して織られた伝統的な布です。
古くはアジアで生産が始められ、シルクロード経由でその技術はヨーロッパに広められました。
20世紀半ばまでヨーロッパの各地で生産され続けていましたが、現在はヨーロッパで唯一、マヨルカだけがこの伝統の技術を受け継いでいます。
20世紀後半には文化遺産の一部となり、天然繊維を使った、シンプルで明るいデザインは地中海を象徴する美しさを兼ね備えています。
現在マヨルカでは、3つの工房のみがマヨルカ布の生産をしています。
古くはシルクで織られていましたが、現在では綿70%、リネン30%で紡がれています。
バッグをはじめ、インテリア雑貨やファッション、小物など様々な製品があり、布自体を購入することもできます。
マヨルカ島西の町 Pòrtolの陶器
出典:Diario de Mallorca
マヨルカでは、料理の際にgreixoneres(グライショネレス)という島特有のキャセロールを使います。
陶器は、マヨルカの生活には欠かせない工芸品の一つになっています。陶器の生産地として有名なのがPòrtol(パルトル)です。
Pòrtolでは伝統的な陶器製品だけではなく、美しく洗練されたデザインの製品も生み出しています。
上の写真は、150年以上の歴史を持つTerra Cuita(テラ・クイタ)という工房で生産されました。
この工房の製品は95%が食器類なのですが、マヨルカ土産として有名なsiurel(シウレイ)も作っています。
活気あふれる人々、馬などの動物、マヨルカ名物の悪魔などが表現された、白をベースに赤と緑で装飾された笛が、典型的なsiurelです。
https://www.ceramicaterracuita.com/
Incaの革製品 メノルカサンダル(Avarques・Menorquinas)
出典:Castell
このサンダルは、Avarques・Menorquinas(アバルキャス・マノルキネス)と呼ばれるもので、もともとはマヨルカ島のお隣、メノルカのものです。
マヨルカサンダルと呼ばれることもありますが、正解はメノルカサンダルですね。
履き慣れるとかなり快適な履き心地で、マヨルカ人も多く使用しています。
靴専門店だけでなく、お土産店などでも良く見かけることができます。
マヨルカの都市インカは、靴製品・皮製品で世界的にも有名です。
CAMPERは世界的に有名な靴のブランドですが、CAMPERは革製品で有名な町Inca(インカ)が発祥で現在も本社を置いています。
CAMPERのアウトレットもあって、お得に購入することが可能ですよ。
その他、Lottusse、Carmina、Barrats、Farrutx、などの多くのブランド商品を生産する工場は、全てIncaに集中しています。
出典:Antony's
Incaには、靴・革製品の博物館もあり、町の歴史と靴産業について詳しく知ることができます。
インカ「靴の博物館」:Museo del calzado y de la piel. Inca
革製品は、日本で買うよりも2~3割程度安くなっていると思います。Incaのショップを巡ると、掘り出し物に出会える可能性が高いです。
インカに工場がある高級靴ブランドの多くは、パルマに店舗がありますので気軽に訪れることができますよ。
インカは高級コンフォートシューズを中心に手作業、または手作業と機械を組み合わせた製法で靴を作っていますが、エスパドリーユも作っていますので、お手頃価格の靴も手に入ります。
https://www.avarcacastell.com/es/
マヨルカの実用的で美しい工芸品かごバッグ senalles
マヨルカを歩くと、必ず見るのがこの藁で作られたsenalles(スナアス)かごバッグです。
マヨルカの女性なら必ず一つは持っている、ショッピングやビーチに出かけるときなど実用的に使っているものです。
お土産店、市場など様々な場所で購入することができます。
色々なデザインのものがありますので、きっとお気に入りの一品を見つけることができると思います。
お土産店などで売られているデザインはイマイチ、中にはマヨルカで生産されていないものもあります。
オススメは、パルマにあるMIMBRERIA VIDAL(ミンブラリア・ヴィダル)というお店。1955年から営業しているsenallesの名店です。
バッグだけでなく、帽子やインテリア、オブジェなど、とにかく可愛らしい商品ばかりなので、ぜひ足を運んでみてください。
マヨルカの村々で開かれる青空市やお祭りでも、スアナスの実演販売をしているお店を見つけることができます。
https://www.mimbreriavidal.com/
マヨルカ吹きガラス工芸 Gordiola
Algaida(アルガイダ)にある吹きガラスの工房Gordiola(グアルデアラ)は、250年以上の歴史を持っています。
マヨルカのガラス工芸は、1719年パルマにガラス炉を作るために、アラゴン王に要求を出したところから始まります。
Gordiolaは7世代に渡って、その工芸技術を伝えてきました。
工房は、博物館、店舗になっていて、職人たちによる制作風景も見学することができます。
パルマからマナコルに向かうハイウェイ沿いにあり、車や観光バスでしか行くことが困難ですが、覗いてみる価値はあると思います。
http://gordiola.com/es/pagina-principal
世界一美しいマヨルカの人工真珠
マヨルカの人工パールは、世界一美しいといわれており、通常のガラスパールとは異なる美しい光沢があります。
マヨルカパールの歴史は、100年以上前マナコルに研究所が作られたことが始まりです。
特殊ガラスで作られた芯に、パール成分、海洋成分、固形成分、色素を配合して作られています。
このマヨルカで作られた人工のパールを、マジョリカパールと呼んでいます。
傷がつきにくく、汗などによる品質変化が少ないので、夏にでも素肌につけられ人気があります。
マジョリカパールの工房は、MAJORICA(マジョリカ)の他、Orquidea(オルキデア)が良く知られています。
本真珠ではないので、手軽に使えるのが嬉しいですね。
お土産にするならコレで決まり!マヨルカ名産品6選
今回はマヨルカの工芸品を中心にまとめてみました。
このほかにも、マヨルカ刺繍や木工品など、様々なお土産が見つかると思いますよ。
観光地のお土産店だけでなく、工房を直接訪れると新しい発見があるかもしれませんね。
地中海の美しいマヨルカの伝統と歴史を、ぜひお土産として持って帰ってください。
*なお、カタカナ表記はマヨルカ語の発音をできるだけ再現したものになっております。
いや、オチとかないよ。今日は。最後にオチあるって期待してたでしょ?ないよ。ないって!
「マヨルカ土産」とかけて、「田舎のマヨルカ」とときます。
そのこころは、め~ひひ~ん(名品)が多いでしょう。
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