はい。こんにちは。11代将軍徳川家斉です。
今日は、スペインの文化遺産、マヨルカ島に現存する古城「ベルベル城」に来ています。
この城はですね、スペインに現存する円形の城としては唯一の建造物なんですねぇ。江戸城、もうなくなってしまったのに、いいですねぇ。残ってて、羨ましいですねぇ。
ヨーロッパでは円形の城、4つも残ってるんですねぇ。マヨルカのベルベル城はその一つなんですねぇ。いいですよね~。

はい。もういいです。
と言うわけでございまして、前回の「ベルベル城の行き方道完全ガイド」に引き続きまして、今回はベルベル城の外観とその歴史に迫ってみたいと思います。
毎度のこと、自信はありません。はぁ?と思ったら、再度「ベルベル城」で検索してください。

それでは皆さんもご一緒に、トメウおじいのLet's!徘徊!

*キャスティ・ダ・ベイヴォとは、マヨルカ語のベルベル城の発音です。
マヨルカ島が誇る14世紀の古城「ベルベル城」Castell de Bellver
マヨルカの主都パルマの中心地から約3kmに位置するベルベル城。このお城、海抜112.6mに建造されています。
パルマの中心街からは、EMTバスの路線があり、辿り着くのに何の困難もないこともあって、かなりの人気観光スポットとなっております。
それでは、ベルベル城の歴史をちょいと振り返ってみましょうかね。

ベルベル城の歴史をざっくりと
ベルベル城の建設は、1300年にマヨルカ王ジャウマ2世(Jaime Ⅱ)によって開始されました。建築設計者はPere Salvà(ペロ・ソルヴァ)です。
建設には9年の歳月がかかり、装飾などの完成はさらにその後になっています。
建設に携わったのは、専属の職人が70名、そのほか王の奴隷や多くの女性もベルベル城建設に携わっています。
この城は、マヨルカ王家の防御戦略として計画され、王宮としてだけでなく危険にさらされたときに避難する場所、長期・短期滞在に耐えられる場所として建造されました。

ゴシック様式の城は、4つの大きな塔を東西南北に配置、砦は北を向いていて城本体とは少し離れた位置にあり、他の塔は城本体から支えられる形で建っています。
ベルベル城外壁の特徴は、アーチ型のマリオン窓で、柱で区切られた2つの半円形アーチで構成されています。
このマリオン窓は建物の内部にも見られ、パルマの中世建築の典型的なものとなっているんですよ。

城を囲む堀は、1330年に最初の作業が行われました。敵の侵入を防ぐため、高さが必要だったんですね。
大砲の導入のため、堀の完成後、3番目の外壁などが追加されました。
って、着いてきてますか?大丈夫ですか?

ベルベル城~王家の滞在から現在までの移り変わり
マヨルカ王Jaume II(ジャウマ2世)、SançI(サンス1世)、Jaume III(ジャウマ3世)、3人の王はベルベル城に短期間滞在しました。
14世紀の終わりには、アラゴン王Juan Iとその妻Violante de Bar(ヴィオランテ・デ・バル)は4ヶ月間ベルベル城に滞在し、スペイン本土の疫病から逃れています。
1343年マヨルカ王家の崩壊の後、ベルベル城は刑務所として使用されています。
1802年から1808年の間、カルロス4世の治世時の法務大臣Gaspar Melchor de Jovellanos(ギャスパ・メルショル・ダ・ホヴェヤノス)が投獄されていました。その部屋を再現したものが、現在ベルベル城内にも展示されています。

ありましたって。それは次回ベルベル城内部に潜入!で。
1808年にはバイレンの戦いに敗れた多数のフランス人将校と兵士が投獄、1821年には一時的に造幣所として使用されました。
刑務所として機能した最後はスペイン南北戦争時で、最大800人の共和党囚人が投獄されていました。
1931年にマヨルカ政府は、パルマ歴史博物館とDespuig(デスプッチ)古典彫刻コレクションを展示、パルマ市議会にベルベル城と森林公園を付与しています。

屈強な防御を誇るベルベル城
ベルベル城は要塞、古城マニアにはたまらないポイントがたくさんあるはずなんですねぇ。
田中、マニアではないのでイマイチ説明、用語のセレクトが間違っているかと・・・ま、いっか。

物見やぐら:城の外、西側の正門近くにあり、この要塞の最も戦略的な部分の守りに使われました。14世紀に建てられています。
跳ね橋:現在は石橋ですが、以前は堀を渡るため跳ね橋がかかっていました。橋を上げ下げするために使用した滑車の跡が壁に残っています。
装甲塔:城にある塔は、侵入者をあらゆる方向から監視することができます。
狭間:多くの中世の防御的建築物の外壁に見られるものです。垂直の長くて狭い穴で、弓などの発射体になっています。
出し狭間(石落とし):メインゲートにある出し狭間は、矢や石だけでなく、熱せられた砂や熱湯などの攻撃も可能です。
内装:ベルベル城の内側は、21個の半円形のアーチがあり、2階へは3つのらせん階段で繋がっていました。
中庭には水を溜めておく井戸があり、1階は主に物資の保管場所として、そのほかの部屋は主要人物と軍の収容に使われていました。
上階には王室、会議室、披露宴・式典などのための公式の部屋、聖マルコの礼拝堂がありました。
現在では、かつてとは全く異なった状態になっており、オリジナルの家具は現在では全て残っていません。
上階は鮮やかな色で装飾されていました。現在展示されている家具は、60年代に購入されたものです。
主要塔(陣地):この塔は33mの円形タワーになっていて、城の北側にあります。
塔の内側は直径6mの4つの円形の部屋に分かれていて、らせん階段で繋がっています。長期戦になった場合に備えて、貯水槽が完備されています。
現在では石橋がかかっていますが、以前は跳ね橋だった可能性もあります。城の内部などを通過しなくてもいいように、別の入り口があったと考えられています。
この塔では伝統的に、王に中世と従順を誓い、城を守ることを宣言するための儀式が行われていました。
ってな感じで、ベルベル城の歴史と要塞としての役割をお分かりいただけると助かります。もう、何も出ません。
上から見ると、美しい円形の城の様子が良くわかりますね。
ではでは、内部に潜入して行きましょうか。
はい。その前に、ベルベル城ではドローン撮影、落書き、喫煙は禁止です。歴史的建造物でそんなもん、ありえないですよね。
ってか、自分のもの以外落書き禁止は当然でございます。

あ、そうですね。家の壁、手すりやドア、家具、全ては奴のものです。

じいさん、またですか?もう、縛っておいたらいかがでしょうか?
ベルベル城のトイレも歴史を感じさせますねぇ。
中はこんなの。なんか落ち着かない・・・
と言うわけでございまして、次回はベルベル城内部とパルマ歴史博物館、展示物を見ていきましょう!

あんた待ちや!