はい。スペインの治安第3弾目、今回は盗難に合ってしまった場合どうしたらいいのか?というお話です。
スペインの治安はまぁ、良くないです。
在バルセロナ日本国総領事館の報告によると、2018年に届けられた邦人盗難被害は390件です。
その中でも81%を占めるのが、スリと置き引き。
スペイン旅行で日本人が合っている犯罪被害とその防止策はこちらにまとめています。
旅行前は要チェック!:観光客が狙われる!スペイン旅行で犯罪被害に合わないために注意したい5つのポイント
スペインの治安は?:スペインの治安は本当に悪いのか?世界的ランクは?マヨルカ住民が見たリアルな実情
観光地では、観光客を狙った犯罪が後を絶たないんですね。
物凄く気を付けていても、慎重に行動しても防げない場合って、ありますよね?
そんな時は、事前に犯罪に合ってしまったときの対応を知っておけば、少しは冷静に対処できるかもしれないです。
まぁ、無理でしょうね。最終的に笑いながら犯人に呪いの言葉をつぶやき続けているでしょうね。
今回のお題目
スペインで犯罪に合ってしまったときどうしたら?
財布取られた!パスポートがなくなった!!
もう、パニックですよね。そんな時、できるだけ落ち着いて対応するには、事前の対応知識と下準備が必要です。
スペイン旅行に出る前に、しっかりと準備していきましょう!
今唱えなくてもいいよね、じじい。
スペイン旅行中にパスポートをなくした場合
パスポートは世界共通の身分証明書です。スペイン滞在中にはしっかりと持ち歩かなければなりません。
でも、パスポートを入れたカバンごと盗まれたり紛失した場合、困ってしまいますよね。
では、スペインでパスポートを紛失してしまったときの流れです。
- 地元の警察に行き「紛失届」を提出する
- 在スペイン日本国領事館に連絡する
- 在スペイン日本国領事館で手続きする
スペイン警察に「紛失届」を提出
まずは、地元の警察に行って「紛失届」を提出します。
スペイン語や英語で発行された身分証明書や国際免許証を持っていると、手続きがスムーズに進むんですけど、海外旅行に行くのに用意している人は少ないですよね。
さらにスペイン語や英語が全くできないとなると、かなりの問題です。
語学に自信がない場合は、「2.在スペイン日本国領事館に連絡」を先に行って、指示をあおいでください。
警察が発行するポリスリポート(盗難・紛失の証明書)は、パスポートを新規発行する際などに必要になりますので、しっかり持っておいてください。
当日発行できない場合もありますので、大使館に連絡してその旨を伝えてください。
警察で何を聞かれるか?というと、
住所・氏名・スペインでの滞在先、盗まれたものとその金額、盗まれた場所・時間・状況・犯人の容姿などです。
在スペイン日本国大使館へ連絡する
在スペイン日本国領事館は、緊急の場合24時間365日対応してくれます。
大使館が閉まっている時間でも、電話でどうすればいいのか今後の対応を教えてくれます。
必要な書類を準備しなければならない場合がありますので、できればすぐにでも大使館へ連絡してください。
在スペイン日本国領事館
所在地:Calle Serrano 109 - 28006 Madrid - SPAIN
電話番号:+(34) 91-590-7614 (領事部直通)
領事部窓口受付時間:月曜~金曜 09時30分-13時15分/14時45分-16時30分
在バルセロナ日本国総領事館
所在地:Avda. Diagonal, 640, 2a planta D, 08017 Barcelona
電話番号:+(34) 93-280-3433
領事部窓口受付時間:月曜~金曜 09時00分-13時30分/15時00分-17時30分 (夏季時間)08時00分-15時00分
スペイン大使館領事部で手続きをする
パスポートをなくした場合の措置は2つあります。
- 帰国のための渡航書を発行してもらう
- パスポートを新規で発行してもらう
緊急に帰国の必要がある場合、新規パスポートを発行する時間がない場合で、日本へ直行する場合に限りパスポートに代わる「帰国のための渡航書」が発給されます。
日本に帰るのに、トランジットなどの乗り換えがあってもOKです。空港から出ない場合のみ利用ができます。
帰国後、パスポートを再発行する場合にも、この書類が必要になりますので大切に保管してください。
戸籍謄本など、必要書類が全て揃っている場合は、領事館で新規パスポートを発行してもらえます。
- 申請書
- 紛失一般旅券等届出書
- 戸籍謄(抄)本
- 航空券か搭乗予約確認書
- 警察の盗難証明書(ポリスリポート)
- 規格にあった写真2枚(縦4.5センチ×横3.5センチ)
必要書類は大使館で揃うものと、自分で用意しないといけないものがありますね。
一番調達するのが難しいのが戸籍謄本です。海外旅行に戸籍謄本をもって来る人の方が珍しいわけで、実質は日本の家族に頼んで郵送してもらうことになりますよね。
新規パスポート発行手数料はユーロで支払います。未成年の場合は、法定代理人の署名も必要です。
帰国のための渡航書も新規パスポートも、申請から受け取りまで全て本人が行います。
ね?大変でしょ?海外でパスポートをなくしちゃうと、とっても大変な作業が必要なんですよね。
私が旅行の際にいつもやっているのは、パスポートの顔写真のページのコピーを持ち歩くことです。
最悪身分証明書になりますので、カバンの奥底に入れて持ち歩いています。
もう心配でたまらない!という場合は、スペイン旅行前に戸籍謄本、パスポート用顔写真を用意、運転免許証などの身分証明書と共に持参してください。
パスポートが盗難に合ったあと飛行機に乗らなければいけない場合は?
例えば、スペインの地方でパスポートが盗難に合った場合、マドリードやバルセロナまで飛行機で移動する必要がありますよね?
特にマヨルカ島やイビサ島などバレアレス諸島や、カナリア諸島だと、確実に飛行機や船に乗る必要があります。
そんな時、パスポートがなくても、飛行機や船に乗れるのか?
ですね。
そんな時は、警察が発行してくれたポリスリポートが役に立ちます。
ポリスリポートを提示して、パスポートを紛失してしまったことを伝えると、搭乗できる航空会社もありますので、どこの航空会社が使えるのか、自分で確認する必要があります。
ポリスリポートがあっても、搭乗できない航空会社もあるので要注意。
スペイン旅行中に財布を盗まれた場合
財布が盗難にあった場合、残念ながら現金・プリペイドカードの補償はありません。
クレジットカード、デビットカードは、万が一犯人に使用されたとしても、盗難補償があるので安心です。
財布が盗難に合った場合の対処手順
- カード会社に連絡してカードをストップしてもらう
- 現地の警察署に行って盗難届を出して、盗難証明書を発行してもらう
- 日本でカードを再発行してもらう
財布の中にクレジットカードとデビットカードが入っていた場合は、すぐにカード会社に連絡してカードをストップしてもらってください。
盗難後24時間以内に連絡をしないと、不正使用された時の保険が適用されない場合があります。カード会社の契約内容をしっかり確認しておいてください。
即連絡を入れるためには、スペイン旅行の前にカード会社の連絡先をしっかりメモしておく必要がありますね。
その後、地元警察に行って被害届を出し、ポリスリポートを発行してもらいます。
その後の滞在でどうしてもカードが必要な場合は、支店に行けば仮カードを発行してもらうことができます。
日本に戻ったら、カードの再発行手続きをしてくださいね。
万が一のことを考えて、海外旅行にはカードは2枚持って行く、デビットカードやプリペイドカード、現金と、お金を分散して持つことをオススメします。
スペイン旅行に年会費がかからず、海外旅行保険も付いててオススメのカードをご紹介していますよ。
旅行前に必要なカード情報
- カード会社の名前
- カード会社の電話番号
- カードナンバー
これをひかえて行ってください。
貴重品が盗難に合った場合は、海外旅行保険会社に連絡します。
自分の旅行保険がどの程度まで対応できるのか、確認してから旅行に出ることをオススメしますよ。
全部なくしてしまった!!どうしたらいいの?!!という場合は、在スペイン日本国領事館に連絡すると、情報提供してもらえます。
お金を工面してくれることはできませんが、家族などからの送金の手配はしてくれますよ。
安全メモ:お金は分散!
現金・カードなどお金を一つの財布に入れてしまっていると、その財布が盗難に合った場合に一文無しになってしまいます。
日本ならまだしも、遠いスペインで無一文は勘弁して欲しいですよね。
最低でも2か所にお金を分けて持ち歩くようにすると、万が一ひとつが盗難に合った場合でも、何とかライフラインは繋がってます。
なので、海外旅行にクレジットカードを2枚持つことが推奨されているわけなんですね。
クレジットカードがあれば、ATMで現金も引き出せるので、当面はなんとかなります。
スペイン旅行中に携帯電話を盗まれた場合
これも、結構あるんで気を付けてください。友達(スペイン人)も、旅行中やられました。しかも教会の中で・・・
盗んだ携帯を使って祖国に電話するので、かなり高額な請求が来てしまう恐れがあります。
即、携帯電話の回線をストップしてください。ロックをかけていても関係ありません。破られます。
携帯電話回線の停止方法
【ネットが使える状況】
- docomo:My docomoのドコモオンライン手続きで設定
- au:auお客様サポートで設定
- SoftBank:My SoftBankで設定
【ネットが使えない状況】
- docomo:800-0120-0151
- au:+81-3-6670-6944
- SoftBank:+81-92-687-0025
へ電話して回線を止めてください。
後は、地元警察に盗難届を出してポリスリポートを発行してもらいます。
海外旅行保険会社に連絡、被害の状況を伝えてください。
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スペイン旅行中にその他犯罪や災害に巻き込まれた場合
まずは、身の安全の確保が一番大切です。
犯罪に合った場合は、地元警察へ連絡。被害の状況などを話してポリスリポートを作成してもらいます。
海外旅行保険で現金以外の金品が補償されることがありますので、ポリスリポートはしっかり持参してください。
帰国までにポリスリポートが発行されない場合は、保険会社に相談してみてください。
スペインでは大規模な地震などの自然災害は、滅多に発生しませんが、万が一の時は宿泊先のホテルへ助けを求めてください。
安全が確保でき支援が必要な場合は、大使館に連絡します。
緊急事態の際は、日本人の安否確認や支援を行ってくれます。日本にいる家族や友人にも無事を知らせてくださいね。
危険を知らせるスペイン語
危険な目にあったとき、とっさにスペイン語なんて出るわけもないですが、一応。
日本語はさすがにスペインではわかってもらえないと思いますが、「HELP!!!(ヘルプ)」:助けて!なら多くの人が理解できます。
咄嗟に出すなら、ヘルプ!がいいかと。
あと、誰かに来てもらいたい場合は「Fuego!!(フエゴ)」:火事だ!!がいいかなぁと思います。
日本でも「助けて!」の叫び声より、「火事だ!」の方が人がたくさん駆けつけるって言いますよね?
でも一応少しだけ。
助けて!: Socorro!(ソコロ)
警察: policía(ポリシア)
泥棒: ladrón(ラドロン)
と言うことでございまして、今回はスペインで日本人観光客が合っている犯罪被害と、犯罪から身を守る方法をお伝えしました。
どんなに慎重に行動しても、どんなに気を付けていても、犯罪に巻き込まれてしまうことはあります。
できるだけ冷静に対応するためには、旅の前の準備が肝心ですよね。
しっかりと準備を整えて、思い出に残る最高のスペインの旅を楽しんでくださいね!!
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