おっす。オラ田中。
毎度、スペインの離島マヨルカから大発信しております流浪のウェブサイト、「マヨルカくる?」をご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。
何とですねぇ、今回このサイト101ページを迎えましたので、読者の皆様に感謝すべくですよ、こちらのマヨルカアホキャラクターたちをLINEスタンプにでもしてやろうと思ってたんですけどもね。
そんなんじゃ何の役にも立たないので、今回はスペインのお土産として生ハムや肉加工品が、日本に持ち込めるか否かの調査をしてまいりました。
スペインと言えば、生ハム。イベリコお豚様。チョリソにサラミ、もうお豚様の恵み大国ですよね。
ここマヨルカでもお豚様の加工品が名物でございまして、塩・パプリカで味付けした生肉を腸詰したソブラサダが島の人々の食を支えております。
えぇ、生ですとも。生豚様ですとも。美味いんですよね、これが。
と言うことで、マヨルカくる?第101回記念、お豚様はスペイン土産になるのか?調査結果でございます。
今回のお題目
生ハムをスペイン土産として日本に持って帰るには?
スペインの生ハム、現地で食べるとなおさらその美味しさに感動してしまうんですよね。
生ハムを敷き詰めたベッドで寝たいわぁ。と思ってしまうくらい、生ハムファンの田中なんですけども、この生ハムは果たして日本にお土産にして持って帰ることができるのでしょうか?
え~。答えはと申しますと、「輸入禁止・停止のものや、検査証明書がないものは持ち込むことができません」なのです。
スペインからは2019年現在、牛・羊・山羊に由来する畜産物は輸入停止です。
シカに由来する畜産物は、家畜衛生条件が取り決められていないため輸入することができません。
で、お豚様は?
日本に豚肉加工品を持ち込むには、日本とスペインの間で締結している家畜衛生条件に則った、スペイン政府機関が発行する検査証明書が必要なんです。
スペイン国内で豚コレラなどの発生がない場合であること。
衛生管理等がしっかり行われた指定施設で飼育されたお豚様の加工品のみ、輸入することができるんです。
徹底的に管理をされた肉製品にのみ、検査証明書が発行されているわけですね。
スペインで検査証明書が付いた生ハムはお土産として売られている?
検査証明書を取得するためには大変な年月がかかり、スペイン国内・日本側でもたくさんの手続きが必要です。
スペイン国内で販売されている製造ラインとは別に、日本の輸入業者との契約に合わせて製造されているので、スペイン国内でお土産として発見するのは無理なんですね。
上記でお分かりだと思いますが、個人でお土産として持って帰るのに、検査証明書を発行するなんてことは、もうお土産としてのレベルを超えてしまう手続きが必要になりますので、無理です・・・
え?でも空港の免税店で生ハムとか売られてない?
ですよね。これ、肉加工品の持ち込みが許可されているヨーロッパ各国へのお土産なんです。
日本向けお土産ではないので、くれぐれもご注意ください。
あ、そうなんですよ。じじい。
スペイン国内で食べる生ハム、同じものでも日本で食べると味が変わるんですよね。
気候や湿度によって、味って変わってくるんですね。
なので、お豚様製品はスペイン旅行中に、もう見たくなくなるくらい味わってしまうことをオススメいたします。
2019年4月から海外からの肉製品の持ち込み対応が厳しくなったぞ!
2019年4月22日から、海外からの肉製品の違法な持ち込みに対する対応が厳格化されました。
家畜伝染病予防法により、輸入検査を受けずに畜産物を持ち込んだ場合には、3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。
引用:動物検疫所
手荷物の中に、輸入申告のない肉製品などが確認された場合、罰則の対象になってしまいます。
真空パックになっていても、加熱処理されているものでも、検査証明書がないと日本に持ち込むことはできません。
空港内ではワンちゃんが巡回。肉製品が不正に国内に持ち込まれないように、お仕事しているわけです。
ワンちゃんチェックをすり抜けたとしても、荷物チェックが待っております。バレますよ~。
ちょっとくらいいいか。バレないって。という甘い気持ちが、日本国内で家畜のトラブルに発展することもあります。
日本の美味しい食生活を守るのはあなたです。法律順守でお願い致します。
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なんで肉加工品が日本に持ち込みできないの?
これ、お土産として日本に持ち込まれる畜産物から、アフリカ豚コレラの感染症ウイルスが分離されるなど、日本の家畜へのリスクが高まっているためなんです。
肉や肉加工品だけでなく、家畜飼育用の干し草やらも対象になっているんです。
口蹄疫、アフリカ豚コレラ、高病原性鳥インフルエンザウイルスなどの発生国からの輸入はできません。
オーストラリアやニュージーランドでは、日本向けの検査証明書が添付された商品も販売されているらしいのですが、スペインでは見たことがないです。
豚肉が少量使われたソースやなんかのお土産ってどうなの?
これ、気になったんですよね。
で、調べてみると缶詰や瓶詰ならOKだって掲載しているサイトもあったんですよ。マジか?
と言うことで、実際どうなのか動物検疫所へ問い合わせてみました。
引用許可が出た部分だけ、掲載しますね。ものすごく早い対応をしてくださったので、ちょっと感動しています。
田中 様
動物検疫に対しご理解ご協力いただきありがとうございます。
ご利用予定の羽田空港にある動物検疫所から回答致します。ご質問にございました、スペインから豚肉加工品を携帯品で持ち込むことについてご案内致します。
まず、動物検疫上、肉の含有量によって検査の要不要は定めていません。
数%であっても対象の肉類を含んでいれば、検疫の対象となります。次に、ご承知のとおり、スペインから豚肉加工品を輸入するためには日本とスペインの間で締結している家畜衛生条件に則った、スペイン政府機関が発行する検査証明書が必要となります。
条件などはウェブサイトをご覧ください。
なお、牛肉等輸入できない肉類もございます。次のリンク先の「スペイン」の項目をご確認ください。
http://www.maff.go.jp/aqs/hou/require/sub2.html豚肉等を輸入するための家畜衛生条件
http://www.maff.go.jp/aqs/hou/require/pdf/14-996sp.pdfスペイン指定施設一覧
http://www.maff.go.jp/aqs/tetuzuki/facility/attach/pdf/seijo-building-393.pdfここまでに関しては、当ウェブサイトでもご確認頂ける情報ですので、リンクを引用されても問題ございません。
ありがとうございます!!お忙しい中こんなへっぽこサイトのため、ご回答くださり恐縮でございます。
日本の平和を守るために、田中は頑張ります。
と言うことで、肉が少量含まれる製品に関しても輸入検査は必要になります。
瓶詰・缶詰に関しても真空パックと同様です。保管状況や保存期間など様々な条件が必要になりますので、肉を含んだ製品に関してはお土産にしない!ことが重要でございます。
肉加工品以外でも、スペインにはめちゃめちゃいい製品がありますので、お土産はそちらで見つくろってくださいませ。
まとめ:生ハムなど肉加工品をスペイン土産にできるか?
できません!!
日本の平和を守るために、スペイン旅行の際は生ハムを現地で浴びるほど食べて、お土産話と写真、お豚様の思い出を持って帰ってください。
調査にご協力くださった動物検疫所ご担当者様、ありがとうございました。
101ページ目を迎えた今回、気を引き締めて今後とも役に立たない情報をだらだらお伝えしていこうと、心に誓った田中なのでした。
応援してくださる皆様、この場をお借りして、深く御礼もうしあげまする。
お前も頑張れや。