
トメウおじいのLet’s徘徊 in Sta.Maria del Camí

おじい、その説明じゃわからんやろう・・・
さて、第4回目を迎えてしまいました、トメウおじいのLet’s徘徊ですが、本日はできたてほやほやのワインのお祭りです。
「XV Festa del Vi novell 2017」第15回新しいワイン祭りが、Santa Maria del Camí(サンタ・マリア・デル・カミ)で11月18~25日に開催されました。
サンタマリア(略した)は、良質なブドウが栽培されまして、マヨルカの中でも有数のワイン生産地です。
さらに、このあたりの地域にはワインロードがありまして、ワイナリーも沢山あるのです。ワインロード観光、いいですねぇ。おしゃれですよ、なんか。
ちなみに、マヨルカには約70のワイナリーがあるんですよー。

おじい、ワインロードより目だってどうするよ。
それでもって、ワイン祭りでは、一部のワイナリーが開放され、観光客が見学&試飲できるようになっています。
今年は、8棟のワイナリーが開放されました。(数え方の単位あってます?まぁいっか。)
トメウおじいは、その中でも村の中心部にある4棟のワイナリーにお邪魔しました。
では、ご一緒にレッツ徘徊 in サンタマリア(もう略します)!
マヨルカ・サンタマリア着いたよ

青い屋根が印象的な教会です。ミサの時間以外は閉まっています。
田中、村を訪れると必ず教会に寄る癖があります。マヨルカの各村々には必ず1つ以上は教会がありますよ。

はい。小さい公園付きの何もない広場です。
っと思いきや、ここPlaça Novaでは、毎週日曜日に市場が開かれます。白いテントはそのための準備です。
日曜日の9:00-14:00に開かれていますよ。有機栽培コーナーがあるのが特徴ですね。
とにかく車が多いです。行くなら早めの時間帯がいいと思われます。
マヨルカワイナリー1 Bodegues Càn Rubí


Plaça Novaの正面にある「Càn Rubí」です。
Càn Rubí(キャン・ルビ)は、1912年、ワインの生産をはじめました。1936年からのスペイン内戦で一時製造中止に追い込まれましたが、1960年から再びワインの生産を開始しました。

店舗はワイナリーの前部にあります。オーク樽でもワインを販売していますね。

数年前に新しい技術を導入して、再スタートしました。
ワインの発酵を制御する冷却機とステンレススチールタンク、ボトルワッシャー、ボトリング、ラベリングマシンなどがあります。

試飲会場です。つまみはマヨルカ名物コカです。
写真に写りこんでいる試飲している人々と、少し一緒に回りましたよー。
今回田中は、全ワイナリーで赤ワインをご馳走になることにしました。さすがに全種類は気が引ける・・・(そっちかよ。)


こちらがCàn Rubíの新酒でございまーす。女性らしいデザインです。
現在では、Càn Rubíは自社のぶどう園を持っていませんが、地元サンタマリアのブドウ農家と契約して、監督・助言をしているそうです。
若いものはトレリスで栽培され、古いものは伝統的な方法で栽培が行われています。収穫などの作業は手作業で行われているそうです。お疲れ様です。
マヨルカワイン試飲

うん。わかるー。って、じじい。あれしか言ってないぞ。
そういう田中も、ワインの表現とかできませーん。確かに若い!って言うのはわかるけどー、花とかの匂い?渋みと酸味があるよ。(撃沈!)
ごちそうさまでした。
月曜から金曜までは9:00~14:00・16:00~19:00
土曜・日曜は9:00~14:00開いてます!
マヨルカ語ワインメモ
はい。ここでついでに「知らなくても生きていけるマヨルカ語講座 出張編」です。
赤ワイン:Negre(ナグラ) (カスティリャーノ:Tinto)
白ワイン:Blanc(ブランキ) (カスティリャーノ:Blanco)
ロゼワイン:Rosat(ロサット)) (カスティリャーノ:Rosado)
でございます。ワインはVi(ヴィ)と言います。
マヨルカワイナリー2 Celler Jaume de Puntiró


さて、お次は「Jaume de Puntiró」です。
通りを挟んでCàn Rubíの横にあります。近っ。ってことはPlaça Novaの正面ですね。

こちらが Jaume de Puntiróのワインたちです。
こちらのワイン、全てがサンタマリアにある、自社のブドウ農園で有機栽培されたブドウを使用しております。
Jaume de Puntiróは1980年に設立されました。伝統的にエコロジカルなブドウ畑で収穫された有機栽培のブドウを使用しています。
伝統的なブドウ栽培のプロセスだけでなく、環境に敬意をはらい、伝統的な習慣やパターンに厳密に従って農業を行っております。
ワイン以外にも、有機栽培食品などが並んでいますよ。

ワイン樽はフランス・アメリカ産です。長いものは12年熟成します。
マヨルカワイン試飲

さて、試飲です。デカンタとワイングラスが用意されています。

いや、これ。本当に美味しかった。マヨルカ原産のブドウMantonegroを使用した、深く重みのある、滑らかな舌触りで、果物の匂いのする、芳醇な甘さ、ううっうまい!!
お世辞抜き、本当に美味しいワインでした。田中好みってだけかもですけど、これ新酒?年代物の味がするよ!
エコにこだわって生産されているだけありますね。(味に関係あるかわかりませんが。あるって、あるってば。)
ごちそうさまでした!

こちら親日家のアナ。赤と白、量り売りしてくれます。空気を抜いて管理しています。
アナいわく、今年のブドウは超最高よ~♪ですって。
Jaume de Puntiróでは、ワイナリー、ぶどう園の観光ができます。予約制で1人10€~です。
ワイン好きな方はぜひともご参加ください。とにかく旨いっす!!最高!!
月曜から金曜までは9:00~18:00
土曜・日曜は9:00~13:00まで営業してます。
サンタマリアとブドウ
サンタマリアのブドウ栽培の歴史は、13世紀カタロニア人がマヨルカ島を征服したところから始まります。壮大!
それから何世紀にも渡って、村の重要な産物になっています。ワインセラーは伝統的に松の枝を門の上に掛けています。
日本も酒造には杉玉が吊るされてますよね?
遠く離れた場所で感じる、共通の文化って面白いですね。

外に出ると、おんやぁ?警察に先導されて何か来た。


これ、各ワイナリーを回るためのワイン特急です。事前にサンタマリア役場からチケットをもらうと乗れますよ。
チケットは、今年は11月21、22日のみの販売で5€でした。
マヨルカ・ワイナリー3 7103 Petit Celler


はい、こちら「7103 Petit Celler」若いワイナリーです。

新しい味を作り出すために、コピーはせずに新しい方法を試しているそうです。

7103 Petit Cellerのラベルは、クラシックカーをイメージしたものばかりですよ。
マヨルカワイン試飲

何でしょうね。酸味とタンニンが強く、田中にはアルコール臭がかなり感じられました。
若いワインが好きな方、タンニンラブな方にはいいと思われます。かなり力強いワインです。
ワインに何のうんちくもなくてすいません。
ごちそうさまでした。
マヨルカ・ワイナリー4 Celler Sebastià Pastor


「Sebasitià Pastor」のセラーです。

右側、こちらの奥さん。左側、近所のカタリナおばあ。
家の地下、物凄古いワイン蔵なんよねー。と言いながら、

こちら。見えないですけど、古いです。
で、ここはセラーのみでワイナリーは別だと言うことで、ワイナリーの場所を尋ねたんですけど・・
「1kmはあるって」「え?そんな、ないって」「車?」「歩くん?」「遠いって」「いや、そんなないって」と色々おっしゃっておられまして、場所はと言うと「あ、ずーんとまっすぐ」との事でした。
(ワイン祭りの地図には、ここのセラーがオープンって書いてあったよー。情報、結構適当。スペインあるある。)


店を出ると黒猫ちゃん。飼い猫ちゃんで、触らせてくれました。田中、猫アレルギーですけど。

道に迷ったので(あれ、まっすぐって言わなかったです?)ジージャンにジーパン、デニムのハンチング、シルバーピアスのおじいに道を聞きました。
Sebasitià Pastorについて色々教えてくれ、「よい一日をな」と言い残し、颯爽と去っていきました。おじい、進入禁止にズンズン突っ込んで行ってるわ。(それ、関係なくね?)おじい、かっこええ。

どう見ても、あんたちゃうわ。
あ、着いた。

こちら、Sebasitià Pastorのワイナリーです。
現在のオーナー、セバスティアのひいおじいさんが、大変なワイン愛好家だったそうです。
ワイナリーSebasitià Pastorは1937年、ひいおじい(名前:セバスティア「代々名前はセバスティアでございます」)が、自分のぶどう園から収穫したブドウで、ワインを作り始めたのがスタートです。

かなり広いです。きれいに掃除されているのが印象的です。
ステンレスやスチールなどの新しい素材が登場し、ワイン作りの品質が向上していったそうです。

ワインは昔ながらの製法で作っていますよ。(足踏みとかじゃないですけど)

こちらが地下にあるワイン蔵。こちらもフランスとアメリカの樽を使用しています。

現オーナーのセバスティア解説中。こうやって少しずつボトルを回転させながら、澱をネックの部分に集めていきます。

こちら、裏庭と小さなブドウ畑です。メインのブドウ畑は村はずれにあります。
ワインにマヨルカらしさを与えるため、Mantonegro・Premsal Blancというブドウの品種をメインに栽培しています。
収穫はすべて手摘みで行っています。製造方法も、伝統的な手法を守っています。畑から製造まで、セバスティア、妹のマリアントニア、友人の3人でやっているそうですよ。
大変やなぁ。
マヨルカワイン試飲


若いワインなのに、タンニンが滑らかなこと!フルーティーなのに落ち着いた味わいです。
正直、美味しい。料理に合わせたら、ガンガンいけてしまうタイプです。料理もワインも美味しくなる、相乗効果がありそうなワインですよ。
おつまみは、りんごのコカと野菜のコカ。りんごをいただきました!サクサクで程よい甘さ。ワインに合う。さすがやな。
お水も出してくれました。(子連れのため)ごちそうさまでした。

あ、さっきお店にいた人!セバスティアのお母さんです。一番上はひいおばあ。ワインを売っている風景らしいです。アンティーク!
火曜から金曜は8:30~14:00・16:00~20:00
月曜・土曜・日曜は8:30~14:00の営業となっております。こちら、セラーの営業時間です。
クリアンサ (Crianza)?
スペインワインは、赤・白・ロゼ・スパークリングのほかにクリアンサという種類をみかけます。
このクリアンサ(Crianza)、マヨルカ語ではCriança。
330リットル以内のオーク樽で熟成させたワインに限り認められた熟成表記の一種です。クリアンサの他にレセルヴァ、グラン・レセルヴァがあります。
熟成規定の中では最も熟成期間が短いのですが、赤ワインの場合は樽熟成が最低6ヶ月、その後24ヶ月以上の熟成が必要とされています。
ひひっ。一口メモみたいなの書いてみました。知らんけど。
マヨルカワイン祭りシメ!

ワイナリーって、敷居の高いイメージがありましたが、みんな気さくで楽しかったです。
しかも、良く働くわー。スペインのイメージぶち壊しやわー。日曜日も働いてはるわー。
週休5日が望みの田中は、ワイナリーには勤められませんな。面接落ちるわ。書類選考の時点で落ちるわ。
今回のお土産

「7103 Petit Celler」のコルクを使ったキーホルダー。ふへへ。もらっちゃった。
でなくて、こちら。

Sebasitià Pastorで試飲した赤ワイン「PRESENT」7€
マセラシオン・カルボニックという製法で作られています。何やそれ?
二酸化炭素を注入して、酸素を追い出すことで細胞内発酵が起こり、わずかなアルコールが生成されると。それと同時に、芳香化合物が発生するという仕組みらしいのですが、まぁわからん。
とにかく、独特のフレーバーのワインが誕生する製法らしいのでございます。
ワインに何の知識もない田中とそのだんな。
田:「ねぇさ、カルボニクって書いてあるけど、これ何?」
だ:「え?微炭酸じゃない?」
田:「は?あんた試飲したやん。炭酸あった?微炭酸のワインって何?」
だ:「うへっ。」
田:「ねぇ、あった?あったの?」
だ:「か、かすかに。」
田:「あるか!ぼけ!!」
しかも、あれだけJaume de Puntiróを絶賛しておきながら、こっちー?!
ですよねー。確かに本当に美味しかったんですけど、普段飲みするには、ちとお値段が。財布がブーっと言ったので、こちらで。
記念日的なとき用に買いに行くぞ!記念日ないけど。
サンタマリアってどうやって行くの?

サンタマリアには駅がありますので、Tib電車を利用してください。T1・T2・T3の全ラインで停まりますよ。
TIBバスは、311ラインSanta EugèniaーSanta Mariaが1日3本出ています。
ワインルートを回るツアーなんかもありますので、英語が堪能な方は利用されるのもいいかと思います。
ツアー内容は、ホテルの送迎サービス、2つのマヨルカワイナリーでワイン作りと歴史を学ぶ。最低でも3杯の試飲つき。所要時間4時間。これで60€。うふふ。ちょっと高いけど。って、高いよね?
マヨルカワインルートツアー Wine routes Mallorca
田中のオススメは「ワイナリーに直接問い合わせる!」です。
Jaume de Puntiróだと10€で見学、試飲ができると思います。パルマ拠点だと電車があって便利ですしねー。ブドウ畑までは、車で連れて行ってくれますよ。
他のワイナリーでも、見学させてもらえること間違いなし!です。
ワイン好きな方は、どうぞ。どうぞ。

今日は最後までキレがない、トメウおじいのレッツ徘徊 in Santa Maria del Camíでした。
ワインに何の造詣もなくて、すいません。マヨルカワイン、旨いですよ!!(お前が言うな)
お付き合い、ありがとうございました。
																

