おはようございます。田中です。
って、どう考えても朝このサイトを見ていただけている気がしないんですけどね。おはようございます。
久々の「3分じゃできないマヨルカクッキング」のお時間でございます。
今回は、マヨルカ名物コカロイ!をご紹介です。
このコカロイ、自分で言うのも何なんですけど、うまいです。そこらへんで売ってるコカロイには負けませんよ。まあ、自分の口に合うように作ってるんで当然の成り行きなんですけどね。ふふふっ。
ってか、マヨルカ(バレアレス諸島らへん)でしか売ってないし・・・言ったもん勝ちや。
中身は何が詰まっているかって?奥さん、夢と希望ですよ。って、これ前も言った気が・・・
もとい、中身は野菜がメインで、レーズンがアクセント。田中家では時々ツナを入れちゃいます。え?レーズン苦手?うん。わかりますよ。お惣菜に干しブドウ、酢豚にパイン嫌ですよね。
私も以前はそうだったんですけど、マヨルカに根を下ろしてから、ちょっと食が変わったようでして・・・まぁ、苦手な方は入れなくても全然OKでございます。
そんで、このコカロイの生地ですが、パナダスやコカといった他のマヨルカ名物にも使えますので応用がきいちゃいます。そして、お気づきとは思いますがパナダス、コカのレシピも何食わぬ顔で後日アップしちゃうんですけどね。
アップしちゃったんですけどね
あ、もうこんな時間。さ、レシピでございます。
マヨルカ伝統料理 File.7 コカロイ(Cocarrois)のレシピ
コカロイはパナダスと同じく、復活祭に食べられるマヨルカ島の定番メニューです。
まぁ、何気に1年中食べられているんですけども。
さらに、コカロイもパナダスと同じように、エンパナーダの派生だと言われております。
形も三日月形で俗にいうエンパナーダ(エンパナディージャ)と同じような形なんですけども、よく見るとヒダの位置が違う。
エンパナディージャはヒダが真横に来て寝た形なんですけど、このコカロイ、ヒダが真上に来るんですね。
今思ったんですけど、エンパナーダの形の分布図とか作ったら面白そうですね。
誰かやってくんないかな。
マヨルカ名物 コカロイレシピ
15cmくらいのコカロイ 20個分くらいーコカロイ生地ー
薄力粉 600g(良質な小麦粉がおすすめです)
卵黄 2個
ラード 85g(なければバターかショートニングでも代用できます?)
サラダ油 90g(私はオリーブオイル使います)
ぬるま湯 200g
生イースト 6g(ドライイーストは2~3g)
油多いよ!ですよね〜。ラード、サラダ油とも70gまで減らしても大丈夫です。
減らし過ぎるとサクサク感がなくなります。
ー詰め物ー
キャベツ 300g程度
トマト 大1個(味濃い目がおすすめ)
たまねぎ 大1個
カリフラワー 100g程度
レーズン 一握り
塩 小さじ1程度(具の内容で減らしてください)
黒コショウ 少々(白コショウでも)
パプリカ(入れなくても)
オリーブオイル ひと回し
~入れてもいいかも~
ツナ 1~2缶(油をきったもの)
~代用あり~
じゃがいも、ほうれん草、スイスチャードなどお好きな野菜(水気の少ないもの)
サラミやチョリソなど加工した肉類 適量
具はお好きな野菜を追加していただいてOKですが、水気の多い野菜は向かないと思います。
生地に塩分が入っていませんので、具は少し味濃い目でも大丈夫ですが、ツナや加工肉などの塩分で塩加減を調整してください。
マヨルカではソブラサダやブティファロと言った、豚加工品を入れたりもします。(日本ではほぼ手に入りませぬ)
生地にはラードを使用しています。ラードじゃないとマヨルカ感はでないんですけども、代用するならバターとかですかね?
風味と味が全く違ってくるんで、どうだろう・・・
もう、それならいっそ、全面的にオリーブオイルで作ってもいいかもですね。
それではコカロイ、調理開始
まずは生地から始めましょう。
1.小麦粉、ぬるま湯以外の材料をボールに入れてかき混ぜ、ぬるま湯を入れてさらにかき混ぜます。
2.次に小麦粉を入れて混ぜます。最初は手にひっつくのでスプーンで混ぜるといいですよ。
3.ラードなどの塊がなくなるまで手でこねて、ひとかたまりになったら大体オッケーです。こね過ぎると美味しくないです。
4.ラップをして少し生地が膨らむまで置いておきます。30分から2時間程度です。
生地を休ませている間に具を作ります。
5.トマトは皮をむいてから粗みじん、そのほかの野菜も粗みじんにします。
レーズンは、微塵切りにするとレーズン感が消えますので、レーズン苦手な方にはおすすめです。
サラミなどの加工肉も粗みじんにしてください。家は子供に野菜を食べさせるために、かなりの種類の野菜を投入します。たまねぎは粗みじんと微塵切りの2タイプを入れます。たまねぎの甘みが決め手ですので、多めに入れてください。
塩をして混ぜて生地ができるまで放置です。
6.生地が落ち着いたら、一つ分を取って丸め1mm程度の厚さにのばします。直径は16cmくらいです。
家のコカロイはかなり小さめなんですけど、通常のコカロイは18~20cmくらいです。大きさもお好みでどうぞ。
7.スプーンなどですくって具を生地に乗せます。その時に、水分をなるべく入れないようにしてください。小ぶりのものは、手のひらでやったほうが簡単に包めます。
8.結構欲張って具を入れるのがおすすめです。破れないように気をつけてください。ここからヒダを作っていきます。折りたたんで押し付ける感じです。説明難しい・・・とにかく口が開かないようにしっかり閉じます。
9.焼くと少し大きくなりますので、くっつかないように並べて180度に余熱したオーブンへ。
オーブン180度(電気オーブンの場合は190度)で約45分焼きます。いいにおいがしてきて、表面が少しこんがりしたら焼き上がりです。大きめコカロイの場合は、もう少し長めに焼いてください。
出来上がり!!アツアツでも美味しいですが、冷えても美味しいのが嬉しいです。
焼く前に冷凍もできますけど、家は焼いてから冷凍します。食べたい前日に冷蔵庫で自然解凍、オーブンで少し焼直せば美味しくいただけます。
包み方やら分かりにくいと思うので、動画でご説明です。
さて、生地が余っちゃった場合は・・・適当にそこらへんにある物を詰めて焼きます!
いやいや、もう包むの面倒やし、広げてコカの生地として使います。
コカは少し小麦粉少な目のレシピなんですが、この生地でも問題ありません。
この上に野菜や肉、魚を乗せて焼いちゃいます。サックサクのピザ生地と思ってください。(いや、違う。絶対違う。ま、いっか。)
生地が余れば冷蔵庫で1日、冷凍保存も可能です。冷凍保存は味が落ちちゃいますけど。
このコカロイ、パナダスほどではないものの、マヨルカ島民の愛する伝統料理の一つです。個人的にはこの中で一番好きかもです。(包まなくていいし)
具もバラエティに富んでますけど、家庭によって生地もかなり違います。
義姉はぬるま湯と炭酸水を混ぜて作りますし、義兄嫁は卵、イースト不使用です。義母はオレンジジュース入れたり卵多目のレシピです。家族内でも色々でしょ?
このレシピは義母のレシピをアレンジしたものです。通常の生地は結構分厚いんですけど、義母レシピは生地はできるだけ薄め、たまねぎ入れる!がポイントです。断然うまい!さすが長年かかって完成させたレシピ!
マヨルカ伝統の味、お口に合いますでしょうか?カロリーは気にするな!!サックサクに溺れてみようじゃありませんか。
嘘つくなや。じいさん。