もうね、やめてください。英語って言ってるでしょ!
スペインって、もちろんスペイン語が共通語なんですけれども、スペインで英語って通じるの?って旅行前に不安になりませんか?
ですよねー。なりますよねー。
古傷に触るのやめてもらえませんか?
あ、そうなんですよ。スペインって色んな小さな国の集まりみたいな感じで、土地土地で言語が違うんですよね。
バルセロナのある、スペイン東部のカタルーニャ州はカタルーニャ語(カタラン)だったり、スペインとフランスにまたがるバスク地方ではバスク語、地中海の宝石と言われる、ここマヨルカはマヨルカ語を使ってるわけなんですよ。
まぁ、それはさておき。
今回は、「英語が通じるか」というお題なんですけども、はっきり言いますと
場所と人による
えぇ。普通ですけど、何か?
今回のお題目
スペインって英語話せる人多いの?
スペインでは、幼稚園の頃から英語の授業があるんですね。
そんなに昔から、始まった制度ではないので、おじいおばあの年代で英語が話せる人は少ないかもしれません。
でも、若者の多くは流暢な英語を話すんですね。
スペイン語の母音は日本語と同じように「あ・い・う・え・お」の5つなので、英語はちょっとスペイン語なまりな感じで、Rは巻き舌だったりするんですけど、英語を話せる人口は若者世代では高いです。
EF EPI英語能力指数による世界の英語能力ランキング(2018年)では、88か国中32位。
ってことで、この数字だけ見ると、日本人よりは英語を話せそうですね。
スペインで英語が通じる地域
これね。日本でも東京なんかの大都市の方が、田舎より英語が話せる人が多いですよね。
外国からの観光客が多い地域は、英語を話せる人も多いです。
スペインでも同様、マドリッドやバルセロナだと英語が通じる確率がぐーんと高くなります。
あ、マヨルカも超ド級の観光地なので、観光エリアでは英語が通じますよ。ほとんどの案内やメニューには、スペイン語に加え英語・ドイツ語で表記されています。
都市部や観光地のホテルやレストランは、英語が通じます。
メニューも英語版が用意されていたりするので、どう見てもスペイン人に見えない人には、英語版を渡してくれると思います。
観光名所も多い観光大国スペインでも、都市部や観光地を離れると、英語も通じる割合が低くなっていきます。
また、小さなホテルやレストランだと、英語が通じない場合もありますよ。
スペイン旅行にお役立ち~英語通じなかったらどうする?
観光地だからと安心していたら、うわっ。英語通じない。私の発音おかしいんか?って場面に遭遇することもあります。
そんな場合の応急処置を考えていきましょう。
スペインのレストランやバルで英語は通じるのか?
これも、空港や都市部、観光地なら通じる可能性が高いです。
田舎のレストランは、無理かもしれないですね。
そして、小さいバルやレストランなどは、メニューが置いてないことも多いんですね。ないんです。
どうやって頼むねん!
キョトンとされるわ。
メニューに写真が付いてあったらラッキーですね。指をさして、「Este por favor.(エステ ポルファヴォール)」これ、ちょうだい。と言ってください。これで通じます。
スペイン語は、ほぼローマ字読みでOKなので、果敢にアタックしても通じる確率が高いですよ。
では、例題です。
Café Pan Sopa Paella Jamon Helado
これ、何と読むでしょうか?
正解。さすが、スペインのじじい。ってできて当たり前やがな。
それでは回答
1.Café カフェ、コーヒーですね。後ろのEに点があるのは、アクセント記号でして、フェの方を強く発音します。
2.Pan パン。そのままです。英語だとブレッドってなりますけど、スペインではパンはパンです。
3.Sopa ソパ。スープです。読み方そのままですね。ここまでは、ローマ字読みでOKでしたね。
4.Paella パエリャ。パエリアです。マドリッドではパエジャって発音することが多いです。LLと続くと、リャやジャになるんですね。
5.Jamon ハモン。ハムです。ハモンセラーノ(生ハム)が有名なので、聞いたことあるかもですね。
Jだから、ジャモンじゃねぇのかよ!と思いますが、スペインでは「Ja」は「ハ」と発音します。
じいさん、めっさ笑ってますけども。
は?これ、スペイン人の笑い方ですね。ジャジャジャとは笑いませんよ。ハハハです。
6.Herado エラド。アイスクリームです。ヘラドじゃねえじゃん!
じゃねぇです。スペインではHは発音しません。スペインのブランドじゃないですけど、エルメスもHを発音しないでしょ?それと一緒です。
例えば、平畑 花江さん。めっちゃH入ってますね。Hirahata Hanae でも、イラハタ アナエさんにはならないので安心してください。
スペイン人はHの発音に慣れてないので、空気をやたら吐き出す変な発音をされますが、ちゃんとヒラハタ ハナエと発音します。
あ、でも世界のHONDAは、オンダですけどね。MITSUBISHIも、ミチュビシって聞こえます。可愛いですけど、逆に言いにくくね?
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レストランで英語が通じないときどうする?
最近では、写真に撮ると文字を翻訳してくれたり、カメラ翻訳があったりと素敵なアプリがありますよね。
これを使ってスペイン語を英語に翻訳してください。
あ、そうでした。
うちの天然(旦那)は、Google翻訳アプリを使ってますよ。リアルタイムカメラ翻訳もできるので、メニューにかざすだけで翻訳されてしまいます。
これ、便利です。
私はスキャン&翻訳+テキストグラバーってアプリつかってます。写真を撮ってスキャンすれば、90か国以上の言語に翻訳してくれます。iPhone専用アプリです。無料だと、1日の翻訳数に制限がありますけども。
スペインはFree Wifiが充実しているので、レストランやバルでも使えることがあります。
でもまぁ、スペイン語全くわかんない!!という場合は、日本でポータブルWifiレンタルしたり、海外ローミングが安い携帯を持ってくる方が安全です。
スペイン語が全くわからない場合は、スペインでSIMを買うのも結構大変だと思いますよ。(都市部は英語でいけるかも)
無料の音声翻訳アプリも、精度はいいとは言えませんが、ないよりはマシ。インストールしてやってきてください。
Wifiなくても使えるのが、スペイン語電子辞書。電池切れにはご注意ください。
電子辞書をすでにお持ちの場合は、追加コンテンツとしてスペイン語辞書を入れられます。
そんでもって、英語もスペイン語も自信ないんですけど!!という場合、一番持ってて便利なのがコレかと。
ん?ちょっと話しかけてみてください。
いやいやいやいや。難易度高いマヨルカ語で話しかけないでください。カタランかカスティリャでお願いします。
すいません。ではカスティリャで。
翻訳機:こんにちは!
ってことです。このポケトークなるもの、翻訳して日本語で返してくれるわけです。
74言語に対応していて、スペイン語、カタルーニャ語にも対応しております。
言語に自信がない場合は持っておくとかなり安心感がアップしますね。
スペインのタクシーって英語通じる?
これはもう、地図を指さして「ここに行ってください」と頼む。住所を紙に書いて渡す。で対応してください。
地図を指さしながら「Quiero ir a 場所名(キエロ イール 場所名)」「Quiero ir aquí(キエロ イール アキ)」ここに行きたいって言えばいいかと。
お願いしますの「Por favor(ポル ファヴォール)」もお忘れなく。
スペインでのちょっとした挨拶マナー
まず、スペインのレストラン、ホテルなど全てのお店に入る際は、「Hola(オラ)」と一声かけて入ってください。
入店すると「いらっしゃいませ!」と、店員さん全員が声をかけてくれる日本とは違い、スペインではお客さんが「入るで~」と一声かけます。
「Hola(オラ)」は、英語で言う「Hi」「Hello」みたいな感じで、一日中使えます。
便利な言葉なので、ぜひ覚えてください。
順番を待っている人の列、バスや電車で隣に座るときなど、初見の人に気軽に使ってみてくださいね。
スペインでは、病院の待合室とか、もうしんどくてしゃーない時も、挨拶は欠かしません。
でも、スペイン人と確実に対話ができるので、海外旅行の楽しさも増すってもんです。勇気を出して、どこでも「オラ」と言ってみましょう!SAY!
あ、それな。スペイン人って、基本早口なんですけども、挨拶もガンガン重ねてぶち込んでくるんです。
オラの後に、「おはよう」や「こんにちは」が付いたりしますが、悪気はありませんので。
スペイン語を少し覚えてから旅行しよう!
海外旅行するのに、その国の挨拶も知らないようでは、ちょっとどうかと思うんですけども、どうです?
うん。ですよね。
基本の挨拶は、スペイン語でビシッと決めていただきたいですね。
外国の人から、カタコトの日本語で「ありがとう」言われたら、ええねんで。がんばりや、兄ちゃん。って思いますよね。
それと同じで、全世界の人も同じだと思うのです。
お互い気持ちよくなって、いい旅をしてくださいね。スペイン人は基本親切でおしゃべりなので、挨拶するとグイグイ会話が始まっちゃう場合もありますよ。
絶対知っておきたいスペイン語
田中、こう見えても色んな国の挨拶は覚えるようにしてるんです。
空港のトランジットで寄る国も多いので、入国審査や保安検査、飛行機内、空港内レストランなどで役に立ちます。
まず、覚えるのが「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」「ありがとう」「はい」「いいえ」「ごめんなさい」「すいません(呼びかけ)」「お願いします」「さようなら」です。
たったこれだけでも、ちょっと心が通じたりしますよ。お試しあれ。
おはよう:Hola(オラ)・Buenos días.(ブエノス ディアス)
こんにちは:Hola(オラ)・Buenas tardes.(ブエナス タルデス)
こんばんは:Hola(オラ)・Buenas noches.(ブエナス ノーチェス)
ありがとう:Gracias.(グラシアス)
はい:Si.(シー)
いいえ:No.(ノ)
ごめんなさい:Lo siento.(ロシエント) ・Perdón.(ペルドン)・Disculpe.(ディスクルペ)
すいません(呼びかけ):Perdón! (ペルドン!)・Perdona!(ペルドナ!)・ Perdóname.(ペルドナメ)
お願いします:Por favor(ポル ファヴォール)
さようなら:Adiós(アディオス)・Hasta luego(アスタ ルエゴ)
どうでしょう?挨拶はオラ。ごめんなさい、すいませんは、どれか一つ覚えておけばいいですよ。
Adiós(アディオス)を永遠の別れみたいなニュアンスだと言ってるサイトとかも見るんですけど、そうでもないと思います。マヨルカでは頻繁に使ってますよ。
もともとは、「神と共にあらん。」みたいな意味で、旅立つ人に使ってたらしいので、永遠の別れや長い別れに使っていたと思われますが、今ではそれも風化しているのでは。
スペイン旅行でトラブル!日本語通じるところない?
荷物取られた!パスポート落とした!財布盗まれた!!
スペイン、治安あんまり良くないんですよね。こういうトラブルに合っちゃうことも想定してから旅に出てください。
まず、犯罪被害にあって自分で対応できない場合は、スペイン日本国大使館にすぐ連絡してください。
警察への届け出方法のアドバイス、通訳や病院の紹介など、情報を提供してくれます。
緊急の場合は、夜間や休日でも対応してもらえますが、あくまでも緊急時のみです。
道わかんない。ホテル見つからないなどの質問は、絶対にNGですから。
バルセロナがあるカタルーニャ州で、事件や事故で警察・消防・救急車が必要な場合は、カタルーニャ緊急通報サービス(112番)を利用してください。日本語で対応してくれますよ。
スペインの治安はどうなのさ?
あとは、マドリッドとバルセロナには、HISやJTBなど大手旅行会社の支店があります。
JCBカードをお持ちの方は、JCB PLAZAで観光情報を聞いたり、ホテルやレストランの予約なども行ってくれるサービスがありますよ。えぇ、マドリッドとバルセロナだけですけどね。
そうです。今まで見てきてお分かりのように、やっぱりマドリッドとバルセロナは便利なんですね。
でもまぁ、話せなくても結構何とかなったりするもんです。一生懸命だったら、相手も頑張って聞いてくれようとしますし、翻訳アプリなんかを駆使して是非とも会話にチャレンジしてもらいたいですね。
人との触れ合いは、旅の醍醐味です。スペイン人のやさしさに触れてみてください。