毎度、流浪のウェブサイト、スペイン在住者がお送りいたしております「マヨルカくる?」でございます。
今回のテーマはチップ。スペイン語ではpropina(プロピナ)でございまして、チップに馴染みのない日本人が、毎回う~~ん。と悩む問題ですよね。
アメリカ合衆国だと、チップの相場はレストランやタクシーなどサービスによって異なりますけど、支払総額の10~20%なんですね。
どんな場所でもチップがいる、チップ大国。チップで生活している人も少なくないんですねぇ。
アメーリカはチップが給料の一部として組み込まれている特殊な国でして、例外中の例外だと思っていただいた方がいいかと思います。
で、ここスペインはどうなん?と言うと、今はそんなチップいらないかも。
アメーリカみたいに、チップで右往左往しなくても大丈夫なんですけども・・・・
そうね、その”気持ち”ってのが厄介なんですけどね。
でも、スペインでのチップは日本で言うところの「こころづけ」みたいなもんなんですわ。
今回のお題目
スペインでチップが必要な場所と相場
実はスペインに住んでて、チップを払ったのって、気持ちいいサービスを受けたときくらいなんですね。
あとは、地元のバルやレストランとか、また次回もよろしくね!って感じで多めに払うこともあります。釣りはいらないぜ。みたいな。
いや、もの凄く小銭ですけどね。
そんなときのお役立ち表現が
Todo suyo.(トド スーヨ):全部受け取って。
No necesito cambio.(ノ ネセシト カンビオ):お釣りいりません。
うん。人から言われると、カチンと来るね。
多くのサイトで、スペインはチップ不要です。って書いてますけども、厳密に言えば不要ではないですね。
みんなチップを気にしてないように見えるんですけど、それ、チップを期待してないって方が強いかもしれないです。
なんでスペインはそんなにチップいらないの?
経済危機以前のスペインでは、チップももっと多く頻繁に渡されていたらしいんですが、経済危機で大打撃。
スペイン人の多くは、その波に飲まれている状態なんですね。
なので、現在ではチップは以前ほど渡されなくなったんです。と言っても、それスペイン人同士の話でして。
日本はチップ文化でないので、海外のチップ事情がイマイチわからずに、多額のチップを渡してしまったり、渡さずにスルーしてしまったりと、なかなか馴染めないと思います。
スペインでもチップを強要されることは、まずないと思っておいて大丈夫なのですが、やっぱり人。
気持ちよくスペイン旅行を楽しむための、チップの使い方のイメージは「スマートに」です。
スペインでチップが必須な場所・相場ってあるの?
と言っても、スペインでのチップはアメリカのように義務ではないです。
相場はない!んですね。渡さないといけない場所っていうのもありません。
あくまでも、「ありがとう」の気持ちです。
日本でも、気持ちいいサービスを受けたとき、「お釣りいらないです。」って言うことないです?
温泉で仲居さんに心づけを渡しますよね?
基本そんな感じで考えてもらって大丈夫ですよ。
田中の家族や友人には、ホテルやバルで働いている人も多いんですが、チップを貯めて年に1回自分へのプレゼントを買ったりしています。
スペインのホテルはチップいらないよ!って書いてるサイトとかも多いですが、やっぱり気持ちよく働いてもらうためには、チップいると思うんですよね。
何気にホテルの仕事って、重労働なんですよ。
マヨルカに来るドイツ人やイギリス人のほとんどは、チップを払っていくそうです。
チップ貯金を見せてもらったら、中には50€紙幣も!!すげえ!頑張ってサービスしたんだね。
ということで、スペインのチップのスマートな渡し方をご紹介しましょう。
欲しいわぁ。
スペインのホテルでチップっている?どうやって渡したらいいの?
先ほどもお伝えしたように、スペインのホテルはチップいらないよ!って人多いんですけど、レストランやバルで渡して、ホテルだけなんで?って感じですよね・・・
まぁ、スペインではチップを要求されることは限りなく少なく、義務ではないんですけども、チップを渡すことによって「ありがとう」の気持ちを分かりやすく伝えることはできますね。
連泊とかされる場合は、掃除をしてくれるメイドさんたちと顔を合わすこともあるでしょう。
その時は、直接「Gracias(グラシアス):ありがとう。」という言葉と共に渡すと喜ばれますよ。
荷物を運んでくれたベルボーイ、タクシーを手配してくれたドアマン、トラブル解決に尽力を注いでくれたクロークなど、いいサービスをしてくれた時は、渡したいですね。
彼らは顔を覚えていて、また会ったとき会話がはずんだり、もっと良いサービスを提供してくれると思います。
基本的にスペイン人はおしゃべり好きなので、何気ない海外旅行が人との出会いによって、思い出深い旅になるはずです!
ホテルのチップの相場も、特にありません。
メイドさんに会わずに外出するときやチェックアウトするときは、ベッドの近くや枕元に「Gracias」と書いた紙と一緒に1~2ユーロ置いておけばいいと思います。
何でかって?
ホテルで枕元にお金を置いていても、そのまま残されている場合があるんですね。
なので、わかりやすく「これ、チップです。」と伝えるには、言葉を添えて。
ベルボーイやドアマンもそんな感じで。
嬉しいサービスを受けたときは、その限りではありません。
スペインのレストランはチップ必須?
レストランでもチップは必須ではありません。
私がよくする方法は、支払金額の端数をそのまま渡す感じです。
レストランでの支払いが、28ユーロだったら30ユーロ札で支払って、2ユーロ置いて帰るみたいな。
でも、あくまでも凄く美味しかったり、サービスが良かった場合ですよ。
チップの相場は、大体支払額の5%くらいで大丈夫です。
と言っても、端数が出ると面倒なので切り上げか切り捨てして、適当な額を置いて帰ってください。
例えば、30ユーロの5%だったら1ユーロ50センティモスですけど、1ユーロか2ユーロのチップでOK。
最悪なサービスだったり、美味しくなかったりしたら渡さなくても構いません。
レストランでカード払いの時、チップはどうするの?
カード払いの場合、チップをわざわざ置く必要はないんですけども、最高に美味しかった!また来たい!素晴らしいサービスをありがとう!
って場合は、現金を少し置いて帰るのもいいですね。
スペインではないと思うんですが、カード払いの時にチップの金額を打ち込め。と要求される場合もあるのだとか。
え?暗証番号入れるの?と間違って打ち込まないように、くれぐれもお気を付けください。
そうね。ユーロの場合は円にすると、6桁のチップになってしまいますがね。
ちなみに、暗証番号はPINって言います。
高級レストランの場合だと、チップの相場は5~10%くらいですかね。
カード払いの時に、レシートの下のほうにチップの金額を書き込む欄があったりする場合もあります。
その場合だと、カードでチップもまるっと支払ってしまってOKです。
また、高級レストランなんかだと、サービスチャージ込みの料金の場合がありますね。
その場合は、チップは不要になりますよ。
スペインのバルでチップは渡す?
エスプレッソ1杯が、大体1ユーロちょっとなんですね。
コーヒー1杯飲んでチップを払うと、チップの方が高くなっちゃったりしますよね(笑)
私の場合ですが、飲み物だけの時でお釣りが出ないときは、滅多にチップは置きません。
行きつけのバルは、時々「釣りいらねぇぜ。」と言ったりもします。
いや、だから小銭だからね。
バルで軽く食事する場合も、レストランと同じように考えてもらってOKですよ。
支払いは基本テーブルで行いますけども、超忙しそうなバルやレストランなんかだと、カウンターまで行って支払ったりもします。
コーヒーだけだったりしたら、カップまで運ぶことすら・・・ま、確実に必要ないんですけどもね。
なんとなく。
子供連れだと、スナックやチュッパチャプスとかをくれたりするんですよね。
その時は、大体それぐらいの額をプラスして、チップを多めに支払います。
ウエイターさんたちは、全くチップ目的でくれているわけでないです。子供好きな人が多いみたいで、良くしてくれる人が多いですよ。
時々、食器を返却するカウンターや棚があるバルがあるんですね。
放置したままの観光客とかもおりますが、その時は、食べ終わったら自分で運んでくださいな。
スペインのショップでチップは必要?
スーパーやデパート、お土産店など品物を買う場面では、チップは基本必要ないですね。
やたらいい接客を受けて大満足!という場合は、渡すのも全然アリですけど、ピッピッとバーコード読まれるだけの場合が多いので、チップは考えなくても大丈夫。
ちなみに、スーパーのレジ袋は有料。
まれに何も言わなくても無料で袋に入れてくれるスーパーもあったりしますが、基本有料です。
お土産店でも、袋に入れてくれない場合がありますんで、エコバッグはお忘れなく。
スペインのスーパーはこんな感じ
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スペインのタクシーってチップいるの?
重い荷物を運んでくれたりしたときは、ちょっと多めに支払いたくなりますよね?
その時は、チップとして1~2ユーロ渡すといいと思います。
マヨルカの村だと、タクシーで村に付いたらバルでコーラとかを買って、ドライバーさんに渡したりもしてますよ。
観光案内的なことをしてくれた、サービスが凄く良かった場合などは、チップを渡すといいと思いますが、スペインではタクシーでのチップも義務ではないです。
あとは、スーツケース運搬料金がタクシー料金に含まれている場合もありますので、そこらへんはチェックしてください。
スペインの教会でチップ?
スペインでは、観覧料を取らずに開放している教会も多数あります。
教会の中でボランティアで案内をしてくれているおじい、おばあもいるんですね。
教会内を案内してくれたり、説明してくれると、ありがとう的にチップを渡したくなる気持ちもあるんですが、彼らは絶対に受け取りません。
観覧料が不要な教会では、入り口に募金箱が設置されていると思います。
その場合は、そこにお金を入れてください。
ちょっと規模が大きい教会だと、ポストカードや本なんかが売ってる場合もありますんで、それを購入するのもいいですね。
スペインで大道芸人に遭遇した時のチップ
スペインの街角でよく見る大道芸人。
広場なんかでいろいろなパフォーマンスが行われてますよね。
ぼーっと見たり、写真を撮った場合には、チップを渡してください。観覧料でございます。
人によっては、「おい、写真撮っただろ?」とチップを強要してくる場合があります。何度か現場を目撃しました。
ので、写真を撮った場合はささーっと缶の中にチップをどうぞ。入れてから写真でもいいですね。
あとは、車の運転中や電車の車内。
大きな交差点で信号停車した時に、いきなり始まるパフォーマンスがあったりするんです。
パフォーマンス終了後、信号待ちをしている車の横を大道芸人さんがチップ回収で回ってくるんですね。
電車の車両内で、いきなり演奏が始まったりなんかすることもあったり。
いやいや、強制的に見せられてるやん。って言うか見てないし。
って場合には、チップは渡さなくても大丈夫です。
運転中なら、窓を閉めて目を合わせないことですね。
スペインにチップがいるトイレってある?
私はまだ見たことがありません。
有料の公衆トイレってのがあるみたいなんですけど、まだ遭遇してないですね。
その場合は、使うときにお金を入れるとロックが解除される仕組みになってます。
トイレは無料で利用できますけど、スペインでは公衆トイレが少ない。
バルやレストランでは、出る前にトイレに行くことをお勧めしますよ。
駅のトイレは、結構危ない場所もあるので、できるだけバルやレストラン、デパートやショッピングセンターなどで済ませておくといいですよ。
スペインでスマートにチップを渡すコツ
スペインでチップは義務ではないんですけど、やっぱり貰うと嬉しいもんですよね。きっと。
そして何より、笑顔で「ありがとう」って言われるのは、誰しも嬉しいもんじゃないですか?
なので、スペイン旅行の際は「Gracias(グラシアス)」ありがとう、を沢山使ってみてください。
めちゃめちゃありがとうの場合は「Muchas Gracias(ムーチャス グラシアス)」でございます。
笑顔で「ありがとう」って言われながら渡されるチップは、小銭だとしてもきっと嬉しい。
レストランやバルは、テーブルにチップを置いてスマートにお店を出てみてください。
絶対にチップが必須な場所はスペインにはありませんし、義務でもありませんが、ちょっとしたことで旅が豊かになるのであれば、安いもんですよね。
せっかくのスペイン旅行、がっつり満喫してください。
あ、こっちもお役立ちかも。良かったらスペイン旅行前にチェックです。