「ETIAS(エティアス)」って聞いたことあります?
ETIASとは、ヨーロッパ旅行情報認証システムのことです。って言われても、はぁ?ですよね。
現在、ヨーロッパ諸国の多くの国に入国するとき、ビザは必要ありませんよね?
入国審査の時は、日本国籍ならばパスパートチェックだけで入れてくれる国ばかりです。
しかーし、最近いろんな国々が・・・
「日本はビザ免除対象国なんだけどー、やっぱちょっと来る前に連絡入れてくれる?認証って、必要やん。オンラインでちょちょちょっと必要事項を入れたら大丈夫だからさー。」
と言い出しまして、渡航前に認証を取る必要が出てきてるんですね。
その答え、0点。
つまり、ヨーロッパ旅行に出発する前に、オンラインで渡航認証システムから「渡航許可」がおりないと、ヨーロッパに入国できなくなってしまうんです!!
現在実施しているのが、アメリカ「ESTA」、オーストラリア「ETAS」、カナダ「eTA」なんかが有名ですね。
2021年からヨーロッパでも「ETIAS」が導入されることになりまして、これは知らないとかなりまずいことになってしまいます。
今回のお題目
ヨーロッパ入国時に必要になるETIASって何?
ETIAS(エティアス)とは、ヨーロッパ旅行情報認証システム(European Travel Information and Authorisation System)の略でございます。
当初、2020年にこの制度がスタートされることになっていましたが、現在のところ2021年1月からおのスタートとなっています。
スペイン入国時には絶対必要!!ヨーロッパ諸国でETIASが必須な国
ETIASが必要な国は、シェンゲン協定加盟国を含む34か国のヨーロッパ連合国です。
入国審査前にETIASの認証を受けて、個人情報や犯罪歴などをチェックされるんですね。
西ヨーロッパ諸国では、イギリスは今のところ必要ありません。
ETIASが必要なヨーロッパ諸国
アイスランド、アイルランド、イタリア、エストニア、オランダ、オーストリア、キプロス、ギリシャ、クロアチア、サンマリノ、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ共和国、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、バチカン市国、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポルトガル、ポーランド、マルタ、モナコ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルグ、ルーマニア
ヨーロッパにETIASが必要になった理由
現在、ヨーロッパ諸国でもテロ事件が多発しております。
記憶に新しいものでは、フランスのパリで起こった大規模テロ事件。
頻繁にテロに対する警報とかも出ますし、スペインの片田舎に住んでいても危険と隣り合わせな感覚を、結構実感したりするんですよねぇ。
シェンゲン協定とは、ざっくり言うと協定国内で入国審査がいらないお約束なんですけど、自由に国境を越えられちゃうことで、取り締まりに限界が出るんですね。
なので、ETIAS制度の導入に踏み切ったようで・・・うーん。
スペインどころか、ヨーロッパ諸国、結構迷走していますけども、まぁそんなところみたいです。
ETIAS登録し忘れたらどうなるの?スペイン旅行中止?!
はい。そうです。
空港でチェックインするとき、ETIASに登録してなかったら、飛行機に乗れません。
泣いて頼んでも、ダメです。無理です。
あぁ、高かった航空券(卒業生一同:航空券)。一生懸命調べた観光地(一同:観光地)。
美しいマヨルカのビーチ(ビーチ)。いいなぁサグラダファミリア(ガウディ)。
というわけで、スペイン旅行、行く前に卒業式が行われてしまうんですね。
幸運な人は、当日チェックイン締め切り前に渡航許可が取れることもあるようですが、心臓に悪いので早めに取っておきたいですね。
2021年からヨーロッパ旅行に必須!ETIAS申請に必要なもの
2021年からヨーロッパ旅行に行くためには、これらが必要になります。
- パソコン・スマホなどインターネットが使える環境
- IC入りパスポート
- クレジットカード
この3つがないと、ETIASを申請することができないんです。
ETIAS申請手続きは、オンラインじゃないとできないので、インターネットが使える環境が必要になります。
さらに、申請費用をユーロ建てで支払うために、クレジットカードが必要なんですねぇ。
ETIASの申請料金と有効期限
申請料金:7ユーロ(18歳以上)
有効期限:3年間
今のところ、申請料金は18歳以上で必要ですが、申請は18歳未満でも必要ですのでご注意ください。
取得した後3年間は利用できますが、期限が切れる3年以内にパスポートを更新した場合、再度申請が必要になります。
ETIAS導入発表当時(2016年)は、申請料金5€、期限5年間と発表されていましたが、変更になったので導入までにさらに変更があるかもしれません。
一度取得してしまえば、3年間は気にせずにヨーロッパを出たり入ったり楽しめますね。
ETIAS申請に必要な個人情報
申請者情報
1.姓
2.名前
3.生年月日
4.その他の名前
5.出生地
6.性別
7.現在の国籍
8.申請者の親の名前
9.自宅の住所
10.メールアドレス
11.電話番号パスポート情報
1.パスポート番号の情報
2.他の国籍や市民権に関する情報
3.永住権の住所。その他質問
最初に入国する国
学校または現在の職業情報適格性の質問
1.病状または他の感染性または伝染性の寄生虫性疾患に関連する。
2.過去の犯罪の有無
3.戦争地域の国への渡航歴
4.移民または渡航履歴について
5.EU加盟国にへの入国拒否または強制送還歴
6.申請者が未成年者の場合、未成年者の責任者の身元について7.申請者が申請人本人とは異なる第三者によって提出された場合、その者およびその会社の身元(該当する場合)
参照:ETIAS
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ETIAS取得にかかる時間は?
ETIASによると、遅くとも出国の96時間から最大2週間前までに申請することが推奨されています。
ってことは、最大2週間取得までにかかるというわけですね。
ETIASを申請するにはパスポートが必要です。ヨーロッパ旅行に行くのにまだパスポートを取得していない場合、パスポートの取得期間を含めての旅行計画が必要です。
パスポート取得には6営業日程度かかります。土日が入っちゃうと8日ですね。
パスポート取得日数8日+ETIAS取得日数14日=22日
22日前までにはパスポート申請を済ませておく必要があります。
パスポートを持っていない場合、バタバタしないためにも、ヨーロッパ旅行が決まったらすぐにパスポートを取得しておくと安心ですね。
ヨーロッパ旅行準備の注意点
このETIAS、観光・ビジネス・トランジットなどが目的の旅行にのみ利用が可能です。
トランジット(乗り換え)だけでも必要なんですね。
飛行機だけでなく、海路・陸路での渡航でも必要ですので、ご注意ください。
ヨーロッパ諸国では、パスポートの有効残存期限がだいたい3か月あれば入国できますが、中には出国から6か月以上必要な国もありますので、確認してくださいね。
関連記事
ETIASを取得していないと、飛行機に乗れずにヨーロッパ旅行がキャンセルになってしまいます。
早めの申請手続きをオススメしますよ。
2021年のスタートまで、まだ時間がありますので、情報が変わる可能性もあります。
ETIASスタートまで、変更があれば随時更新していきますね~。